なぜ「ズボラ旅」は旅行サービスで“選択のパラドックス”に気づき、課題を再定義できたのか──新規事業の第二類型「課題再定義型」
二つ目の「課題再定義型」とは、現在見えている課題を再定義して解決策を実現していく事業です。現在の産業構造を前提としつつ、顕在化している課題を捉え直すことで、未知の課題を発見し事業として取り組んでいきます。また、デジタライゼーションなど急速な社会変化が起因となり、本来解決すべき課題と既存事業・サービスが解決している課題のギャップが発生している場合も多くなっています。
特にギャップが大きい場合は、新規参入によってゲーム・チェンジが引き起こされ戦略グループそのものが一気にディスラプトされる可能性もあるので注意が必要です。デジタルが創り出す変化は破壊的なスピートで、しかも世界的に広がっていきまくため、生活者の変化や新しい文化の兆し、不可逆なトレンドをいち早く察知し取り組んでいく必要があります。