社会課題解決の方法のひとつ「スケール・ディープ」とは?
「スケール・ディーパー」は私の造語なのですが、「スケール・ディープ」という概念は既にあったもので、ソーシャル・ビジネス、いわゆる社会問題を解決する事業における戦略を表す言葉の一つとして使われています。
ちなみに、ソーシャル・ビジネスというと貧困課題の解決を行う非営利団体をイメージするかもしれません。しかし、現在ではデジタル・ディバイスの進化とSNSの普及等による社会問題の可視化も後押しして、米国・経済学者のマイケル・ポーターが提唱する企業戦略である「CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)」を導入するグローバル企業が増加しています。CSVというのは、「社会課題・問題はビジネスチャンスであり、社会的価値と経済的価値の両立によって共通の価値を創造する」という考えです。