三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、セールスフォース・ドットコムの金融機関向けクラウドサービス「Salesforce Financial Services Cloud」（以下、FSC）をCRMシステムに採用した。FSCは、預り資産残高、他社資産残高、運用目標・実績に加え、顧客本人のみならず、家族全体の資産状況を反映することができる。これを導入することで、進学や不動産購入などのライフイベントを考慮した、顧客の中長期ライフプランに沿った運用アドバイスが可能になるという。
導入にあたっては、日立が約50の関連システムと連携するCRMシステムを更改してFSCと融合させたことにより、システムの開発工程を大幅に圧縮し、短期間での構築を実現した。日立の「アドバイザリーポータルシステム」は、スムーズなマルチチャネル対応や他システム連携を可能とし、顧客ニーズの変化にも柔軟に対応できる拡張性を有しているという。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今後も営業活動の分析機能やAI連携などデジタル技術活用による顧客へのサービス強化を図り、多様なニーズに対応したアドバイザリー型ビジネスの強化に取り組んでいくという。
また、日立は、Lumadaを中心に、顧客のDXを加速するソリューションの拡充・強化を継続的に実施し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の新たなイノベーションの創出に向けた取り組みを支援するとしている。
