ビジョンを言葉や物体で伝え、人々をインスパイアする
ビジョンは、ただ打ち立てるだけでは人に伝わらない。石井氏はビジョンを表現するためにも、詩的表現やメタファーの力を重視し、TUIを「タンジブル・ビット」という言葉で表現した。また、生み出した概念と従来の流れの違いを30秒の端的な言葉で表現する力を、石井氏は「芭蕉力」と呼んで重視している。
一方で、言葉だけではなく実際の「物体」を使ってわかりやすく伝えることも必要だ。たとえばタンジブル・ビットを説明する際に、石井氏が好んで使う物体の一つが「そろばん」である。