人材獲得競争のための働き方改革
日本の人口は減少しており、共働き家庭が増えている。人口の3割近くが65歳以上になり、労働人口が減っている。がむしゃらに働かなくてよいという低温世代の若者が増え、4割が東京から田舎へ移住希望だという。若者世代がいかに自分たちのワークライフバランスを重視した働き方を所望しているのかが見える。川島氏は、働き方改革は「人材確保競争」のためでもあると語る。
労働環境がライフスタイルにあっていなければ、優秀な人材はきてくれません。今はもう東京の企業同士の競争ではなく、さまざまなライフスタイルを考慮したワークスタイルが提供されている会社との人材確保競争になっているという現実があります。
しかし、経営者世代には“がむしゃらに働くこと”をよしとする文化が根付いている。経営者と若者の「働くことに対するギャップ」は埋まらないかもしれない。そこで経営者は、働き方改革を「優秀な人材を確保するための経営戦略」として考えると、柔軟な決断ができるかもしれない。