コンサルティングからコーディングまで幅広い業務をチームで補完し合う
データサイエンティストのイメージは、最新理論やITを駆使して、独力で問題解決をおこなっているイメージがある。実際はほとんどがチームのプロジェクトとなり、クライアント先に出向くことも多い。阪野さんは、分析プロジェクトチームのアドバイザリーとして、直接クライアント先に行くよりも「援護射撃的」な役割だという。もちまえの探究心で、仲間からの専門的な質問があると夜を徹して調べてしまう。海外の論文でも調べぬき、紹介者が信頼に足るかどうかも、その人物のブログや寄稿を読み込んで判断する。夜中に子供を寝かしつけ後でも、気になる問題は調べぬく。
阪野: ゆくゆくはアドバイザリーやリードができる人を育成したいと考えています。自分の今の仕事はもともとあった仕事を担っているというより、「聞かれたら答える」というのを繰り返していたら半ば自然にそうなった感じです。基本的には論文やバックグラウンドなど、しっかりエビデンスをとって提供したいと考えています。ブログなども参考にしますが、発信者がどんな人か調べます。“この人のいうことはアテにならないな”と思ったら参考にしません。情報は海外の方が潤沢なので、海外のソースにまで遡ることもあります。いわば“ブラウジングおたく”ですね(笑)。
結果が出るまでお客様と伴走する
羽入さんは、「AFS(Accenture Fulfillment Service)」という在庫・補充最適化サービスの提案から始まって、今は導入フェーズにまで関わっている。今手がけているのは、ロジスティクス系のソリューション。商品の在庫水準を統計計算し、店頭での欠品の解消と受発注業務の負荷軽減が目的だ。