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NEC、AI活用で紛争地に残された地雷埋設エリアの高精度の予測に成功

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 NECは、地雷による犠牲者を一刻も早く減らすとともに、安全・迅速・効率的な除去作業に貢献するため、AIを活用し地雷埋設エリアを予測する実証実験を実施した。

AIで予測した地雷埋設エリア(赤円)と、実際に埋設されていた位置(黄緑点)との比較
(AIで予測するエリアをあらかじめ特定(赤四角枠))

 今回の実証では、赤十字国際委員会(ICRC)から河川・山岳地帯などの地形情報、工場や重要建物の位置といったオープンデータや、住民からの情報などの提供を受け、NECのAIで有効な情報を選択し分析することで、地雷埋没の可能性が高いエリアを予測。アジア地域の紛争地の情報をもとに予測したところ、実際に地雷が埋設されていた位置との合致率約90%を実現し、高精度に予測できることを確認した。

 これにより、従来は膨大かつ未整理の情報をもとに、多くの人が時間をかけて行っていた地雷埋設の可能性が高いエリアの特定を、少ない人員で迅速に行うことが可能になり、安全・迅速・効率的な地雷除去を支援するとともに、調査地域の拡大に貢献することができる。

 NECは今後、他のアジア・アフリカ地域などの情報をもとにした実証実験や、ドローンや人工衛星などリモートセンシングにより得られる情報の活用を通じて、AIの予測精度と分析速度の向上を目指す。また2023年度中に、AIを活用した地雷埋設エリアの予測ソリューションを、各国の政府や国際機関などに提供することを目指すとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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