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AGC、化学品プラントの安定操業めざしプロセスデジタルツインを開発 インドネシアにて運用開始

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 AGCは、化学品プラントにおけるプロセスデジタルツインを開発し、化学品製造・販売子会社であるインドネシアのアサヒマス・ケミカルにおける塩化ビニルモノマー(VCM)製造プラントにて、4月から本格運用を開始する。

 プロセスデジタルツインとは、実プラントの運転データをプラント情報管理システム(PIMS)経由でプロセスシミュレータにリアルタイムに取り込み、高速計算することで、仮想空間上にプラントの現在の状態を再現するテクノロジー。

 同システムの活用により、これまで取得できていなかったデータや、リアルタイムに参照できなかったデータをシミュレーション上で推算し、運転状態や装置性能などを可視化する。また、迅速な状況把握とデータに基づいた意思決定が可能となり、プラントの安定操業に寄与することが期待されるとしている。

プロセスデジタルツインの構成
[画像クリックで拡大表示]

 今回開発したプロセスデジタルツインは、反応から蒸留精製までの工程をカバーしつつ、実プラントの再現度を高めるために、以下の工夫を施しているという。

  • 最小ステップの反応である素反応まで考慮した厳密な反応モデルを組み込み、操業管理上の鍵となる副生成物の挙動まで再現
  • ダイナミックシミュレーションを行うことで、プラントの安定した状態だけでなく、変化していく過程の状態も再現
  • 実データを基に汚れなどの影響による装置能力の経時的な変化を自動補正することにより、実プラント状態の再現性を向上
プロセスデジタルツインでできること
[画像クリックで拡大表示]

 同社は今後、プロセスデジタルツインをより多くのプラントへ展開することで、オペレーションの高度化による安定操業を目指していくとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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