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スゴ腕プレゼンテーターはこうして生まれる。HP社の研修現場に潜入

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HP社のリーダー9人の社内プレゼンテーション研修がおこなわれた。メンバーは企業ITのそれぞれの分野で経験と実績が豊富な、選ばれしトップスペシャリスト達。プレゼンテーターは、なんとライバル企業マイクロソフトの役員でもあり、カリスマエバンジェリストとも言われる西脇資哲氏だ。社内でクローズにおこなわれた研修の現場の様子をレポートする。

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HP社のプレゼンテーターをMS西脇さんが指導する理由

日本マイクロソフト 業務執行役員/エバンジェリスト 西脇資哲
HPは、2015年11月1日にエンタープライズ事業を中心とする「Hewlett Packard Enterprise」 社、PCとプリンティング事業を展開する「HP Inc.」社の2社へ分社いたしました。本記事の内容は分社前のため、HPの表記で統一させていただきます。
また、分社後の現在でも、記事に登場するHPエバンジェリストの方々は、2社合同にて活動を続けております。

東京、大島にあるHPの本社。この中の会議室にHPのエバンジェリストたち9名が結集した。 トレーナーは西脇資哲さん。マイクロソフトといえばHP社もライバル企業。しかしエンタープライズITの分野ではライバルでもあるとともに、パートナーでもある。さらに西脇さんの上司にあたるマイクロソフト前社長の樋口氏(現会長)はHPの社長経験を経ている。西脇さんの前職は日本オラクル。ここでもHPとは深い関係にあった。それだけに西脇さんのHPに対する思い入れも深く、研修は和やかなムードで始まった。 とはいえ、このプレゼンテーション研修は、「マイクロソフト西脇」の立場ではなく、あくまで個人としてのプロジェクトだという。したがってパワーポイントのテクニックなどは、多少あるが副次的なもの。あくまで企業エバンジェリストとしてのプレゼンテーションの力を磨くというのが趣旨だ。

愛用のキャスターを転がしてきた西脇さん。常時持ち歩くプレゼン用の機材をぎっしり詰めている。この日はさらに、人数分のスケッチブック、カラー印刷されたテキスト、太字のマーカーペンを持参し各自に配布した。人数分ともなるとかなりの重さになるはず。道具には手を抜かないところ、事前の準備をおこない抜くことは西脇さんのプロとしてのこだわりだ。

プレゼンの目的は「相手を動かすこと」

プレゼンテーションのスキルとは何か。説得力のあるトーク、スライドのデザイン力、ロジカルに説得できる構成力、もちろん大事なスキルではある。しかしこれらはあくまで必要条件でしかない。プレゼンに必要なスキルとは何か。「まずパッションありき」だと西脇さんは言う。

いくら話し方がうまくても、スライドのデザインをほめられても、それだけでは意味がありません。ビジネスの目的は「相手に買ってもらうこと」ですよね。そのためにはパッションこそが重要。しばらく前までは、伝える力が大事と言われてきました。プレゼンの本当の目的は「相手を動かすこと」、これに尽きるのです。

最近は企業だけではなく政府系やスポーツ選手、アスリートのコーチにまでトレーニングの依頼が殺到していると西脇さんはいう。 一流のアスリートをコーチングするコーチが、西脇さんから何を学ぼうとしているのか。つまりは「パッションと動かす力」だと。さらには、エリート教育のための進学校やあげくはグローバルエリート指導の小学校にまで及んでいるという。

西脇さんのプレゼンをめぐる解説は多岐に及ぶ。テレビの池上彰氏は、わかりやすく「伝える力」で定評がある。しかし本領はジャーナリストとして引き込み人を動かす力だ。数年前から流行した「TED」のプロデューサーも、地球環境や世界の様々な問題を解決するための 「社会を動かすプレゼン」が条件、つまり人を動かすという点では同じだ。学生や若者はTEDのようなセンターステージに立ってスポットライトを浴びた大舞台。しかし実際のビジネスのプレゼンでは、スポットライトも音響もない場合がほとんどだ。

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相手を動かすプレゼンの極意

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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