伊藤忠商事は、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（以下、PPIH）、カイバラボ、ファミリーマート、データ・ワンと、リテールメディア事業での協業に関する覚書を締結した。
データ・ワンは、ファミリーマートを中心とした購買データおよびNTTドコモを中心とした会員データをもとに、利用許諾を得た広告配信用ID（広告ID）を用い、消費者に最適なインターネット広告を配信しつつ効果測定を行うことで、広告主のデジタルマーケティング活動の効率化を支援してきた。今回、ファミリーマートおよびデータ・ワンのデータと、PPIHグループのデータを掛け合わせることで、国内最大級のリテールメディアネットワークになるという。
来店する顧客の購買を捉える範囲を広げて理解度を高めることで、顧客の興味や関心により合致した情報提供を行うとともに、メーカーなどの広告主にとっても効果的な広告配信を実現するとしている。
また、データの掛け合わせに加えて、ファミリーマートにて展開するサイネージネットワークと、PPIHが今後展開予定の店舗サイネージを連携させることにより、広告の相乗効果の検証や新たな広告商品の開発も推進。デジタル接点であるインターネット広告と、リアル空間の店舗におけるサイネージ広告などを組み合わせることで、来店時のみならず来店前から来店後までの消費者の生活動線を一気通貫した、効果的な広告配信が可能になるという。
伊藤忠グループは今後、今回のPPIHグループとの提携を核として提携を推進し、新たなリテールメディアの創出を目指していくとしている。
