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人手不足の時代に「勝てる布陣」を作るデータ活用──最適な人員配置を行うためのデータ収集とは?

Biz/Zine Day 2023 Summerレポート:株式会社SmartHR 里井惇志氏

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 多くの企業が人材不足に悩み採用活動に力を入れる中、「それだけでは足りない、既存人材の最適配置が必要だ」と主張するのが株式会社SmartHRでプロダクトマーケティングマネジャーを務める里井惇志氏だ。2023年7月5日に製造関連企業を対象に行われたBiz/Zine Day 2023 Summerで里井氏は「人手不足でも成果を出す! 人事データを活用した『最適な人員配置』のススメ」と題して講演を行った。データを活用した最適な人員配置がなぜ必要か、データ活用による最適な人員配置を行う上で各社が共通して抱える課題とその解決への道筋、それに役立つツールについて語った里井氏の講演内容を紹介する。

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なぜ今、データを活用した最適な人員配置が必要か

「勘・経験・度胸に基づいて行われていた非効率な人員配置を、データを活用しながら効率的な業務へと生まれ変わらせ、さらに運用をブラッシュアップしていく。その上で様々なデータを活用した最適な人員配置をすることが必要です」

 講演で里井氏はこう主張する。その理由は3つである。

 1つ目の理由は人手不足だ。企業規模を問わず、多くの企業で人手不足はトップの重要な経営課題である。経済産業省の「2020版ものづくり白書[1]」によると、製造業においては大企業も中小企業も4割を超える企業が人手不足に悩み、後継者不足に悩む企業も2割を超える。

 それに対して、多くの企業が新卒や中途採用を強化することで取り組もうとしている。しかし、里井氏は採用市場だけに頼るのは危険だと警鐘を鳴らす。なぜなら、採用市場で各社が求める人材は似通っており、労働力人口の減少により日本の採用市場は分母の人材数自体が減っているからだ。人材の取り合いが発生しやすくなるため、採用活動だけでなく、既存人員の活用が重要になると話す。

 2つ目の理由には、働くことへの価値観の変化が挙げられる。定年までバリバリ働くことが前提という画一化された働き方は当たり前ではなくなり、リモートワークや子育てとの両立といった、働きやすさを重視する方もいれば、社会への影響や自己実現といった働きがいを重視する方も増えている。株式会社L100の「2023年度卒業の就活生が企業を選ぶ上で最も重視するポイントの調査結果[2]」によると、就活生の40.3%が働きやすさを、24.3%が仕事のやりがいを重視している。今後、企業の主力となっていく若手人材の代表的な存在である就活生が働きやすさ・働きがいを重視する結果である以上、「従業員の働きやすさ・働きがい」を企業が意識し、その観点での評価を向上させる重要性というのはますます高まっていると言える。

 「従業員の働きやすさ・働きがい」は、最適な人員配置によるところも大きい。従業員の希望をわからないまま、希望していない単身赴任を強い、キャリアのつながりを感じられない配置をしてしまえば、従業員のモチベーションの低下を招き、離職やそれに伴う人手不足が生じるリスクがあることは明らかだろう。

働くことへの価値観の変化

 3つ目の理由には、競合他社との競争激化が挙げられる。前述の「2020年版ものづくり白書」によると、製造業の事業環境、市場環境の状況認識について伺ったアンケートでは気になる結果が上位に並んだ。具体的には「より顧客のニーズに対応した製品が求められている」「製品の品質をめぐる競争が激しくなっている」「原材料コストやエネルギーコストが大きくなっている」といった項目が目立つ。

 製造業を取り巻く環境は厳しくなっているのだ。競合との競争に勝つためにも、最適な人員配置を行い「勝てる布陣」を作る必要がある。


[1]経済産業省「2020年版ものづくり白書(PDF版)」(2020年5月29日)

[2]株式会社L100「2023年度卒業の就活生が企業を選ぶ上で最も重視するポイントの調査結果」(PRTIMES「【23卒の就活生の企業選びの軸】1位は「働きやすさ」、しかし「働きやすい企業の探し方が分からない」と答えた就活生は78%と課題あり」、2022年3月21日)

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最適な人員配置の効果、必要なデータを揃える上での課題

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社SmartHR

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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