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NECと矢崎総業、製造現場における複数台ロボットの動作プランをAIで自動生成する実証実験を実施

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 日本電気(以下、NEC)と矢崎総業は、ワイヤーハーネス製造において、「NEC デジタルロボット動作計画ソリューション」を用い、複数台ロボットの動作プランをAIで自動生成する実証実験を実施した。

 同実証実験では、技術者が従来40日を要していたティーチング(産業用ロボットの動作プランを作成する作業)を不要化し、AIによって1日で動作プランを自動生成できることが確認できたという。また、生産速度を高めるための動作プランをAIが試行錯誤し、製造工程にかかる時間の約10%短縮を実現。この結果を受け、2023年10月より、ワイヤーハーネスの量産に向けて試験を実施し、2025年7月の実導入を目指すとしている。

製造現場に用いられる複数台ロボットイメージ
製造現場に用いられる複数台ロボットイメージ

 今回のシステムは、NEC デジタルロボット動作計画ソリューションと矢崎総業のワイヤーハーネス組立向けロボットシステムおよびシミュレータを組み合わせて実現。具体的には、AIに製品デザインや作業内容など製品データを入力し、AIとシミュレータを連携させる。これにより、製造時間を最小化しつつ複数台ロボット同士や周囲の装置が干渉しないことを両立する動作プランを自動生成し、動作後に干渉がある場合は、AIに通知して干渉を回避する動作プランを再計算するという。

 加えて、新製品投入時や製品の仕様変更時、製品データをAIに入力すると、短時間で動作プランを算出し、複雑なティーチング工程を不要にするとしている。

同ソリューションのシステム構成
同ソリューションのシステム構成

 矢崎総業は今後、複数台ロボットを活用し、変種変量生産への対応を推進。動作プランを自動生成するAIと生産計画や実績データを連携させ、エネルギー消費の予測や計測を可能とし、カーボンニュートラルの実現に貢献するという。

 NECは、2024年に同ソリューションの製品化を目指すとともに、製造現場におけるデジタルツイン実現により、安定生産と品質向上に貢献。人手不足や技術伝承の課題解決に向け、同ソリューションをグローバルに展開していく予定だとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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