サーキュレーションは、3月21日に「プロシェアリング白書2025」を発刊した。

同調査では、外部人材を活用する法人企業の8割以上が、仲介業者などの外部サービスを利用していることがわかったという。外部のプロに期待することは、「業務の脱属人化のサポート」「実業務の対応(準委託契約)」で、それぞれスコアを5ポイント上げており、内製化の推進やそれに向けての実働に期待が高まっていることが考えられるとのことだ。
また、外部のプロとして働く個人においては、半数以上が価格交渉を行うも、副業・フリーランス・起業によって価格決定の自由度が異なる傾向が見られたという。仕事に対する満足度が下がった理由として「収入が不安定だから」を約半数が選択し、法人企業との直接契約の際のトラブルも、「費用に関すること」が2022年の調査に引き続き、最も大きな理由になるなど、2024年は報酬への要望が高まる結果になったとしている。
「プロシェアリング白書2024」の概要・目次
①第1章 Chapter01 企業から外部のプロへの興味と要求水準はさらに高まる
〜外部のプロを利用したことがある企業担当者の役職は幅が広がり、内製化やそれに向けての実働を求める傾向に〜
- 企業の外部委託:内製化やそれに向けての実働のニーズが上昇
- 企業の外部のプロ活用のトレンド:仲介サービスへの関心が上昇
②第2章 Chapter02 変遷する個人の働き方
〜副業で年収増の傾向、約8割が価格交渉するも失敗率は依然高く〜
- 外部のプロとして働く個人の実態と特徴
- 報酬の多様性と価格交渉の実態
- 満足度が高い人、低い人の傾向
- 案件受注時の価値観
③第3章 Chapter03 直接契約のトラブルの原因第1位は支払い条件に関すること
〜「トラブル経験なし」が7ポイント以上減少、仲介サービスやフリーランス新法への期待が高まる可能性〜
- トラブル動向の変化
- フリーランス新法への期待
調査概要
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「法人のプロ人材活用実態調査」
- 調査期間:2024年11月29日〜12月2日
- 調査方法:インターネット調査(エクスクリエによるパネル調査)
- 調査対象:外部のプロ(個人)または専門企業/専門業者に、5年以内に特定の業務を依頼またはアドバイスを求めた/求めることがある会社員
- 有効回答数:300名(スクリーニング調査:5,110サンプル)
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「プロ人材実態調査」
- 調査期間:2024年11月22日〜12月26日
- 調査方法:インターネット調査(エクスクリエによるパネル調査)
- 調査対象:特定領域の業務を、1年以内に副業・フリーランス(※2)として・自身で起業した会社で受けたことのある人
- 有効回答数:500名(スクリーニング調査:7,202サンプル)
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