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知識産業化する環境に適した“ビジネス設計”

第4回

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「ビジネスモデル」と「バランススコアカード」との連携

 さて、このビジネスモデルのフレームワークは他にもメリットがあります。1つ目は、パフォーマンス管理フレームワークとしてのバランストスコアカード(BSC)との連携です。図9でお分かりになるように、ビジネスモデルの4つの柱はBSCにおける4つの視点と見事にマッチしています。したがって、この連携によって「ストーリー」としてのビジネスモデルを語る一方で、均衡のとれた目標設定とその測定とフィードバックを可能にしてくれるわけです。

ビジネスモデルとバランストスコアカード図9:ビジネスモデルとバランストスコアカード

 2つ目は、第2回目の記事にて少し触れましたが、「事業戦略との連携」です。ここでは、アーノルド・C・ハックス教授が提唱している「デルタモデル」との連携についてご説明します(図10)。デルタモデルでは、戦略の方向性を3つに分類していますが、これもビジネスモデルを構成する3つの柱にマッチしています(財務は事業戦略実行の結果です)。

 デルタモデルが提示する戦略の方向性は3つあり、

  1. プロダクト革新の柱に焦点を当てる「ベストプロダクト」
  2. 顧客インターフェースの柱に焦点を当てる「トータル顧客ソリューション」
  3. 協業ネットワークを通じたオペレーション基盤の柱に焦点を当てる「システムロックイン」

です。事業戦略については、ビジネスアーキテクチャーを構成する2つの層である「モチベーションモデル」で解説していく予定です。

ビジネスモデルとデルタモデル図10:ビジネスモデルとデルタモデル

 もっとも、ビジネスアーキテクチャー自体はビジネスの構造を論理的に表現することが目的ですので、特定の戦略論やフレームワークに対してはニュートラルです。したがって、皆さんがいつも親しんでいる戦略フレームワークと連携されてもよいでしょう。

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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