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「イノベーションのジレンマ」の大誤解

「オープンイノベーションごっこ」の功罪、「リニア思考」を脱却できない人の“ジレンマ”

「イノベーションのジレンマ」の大誤解【番外編】

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巻末コラム:最悪の組織とは、「ごっこ」さえできない組織(村上恭一・著)

イノベーションのジレンマの大誤解

 「最悪の研究所とは、同じ考え方を持った優秀な人間の集まりです。」とMITメディアラボ創設者の一人であり副所長(当時)のアンドリュー・リップマンはいいます*1。チェスブロウの当初の問題意識はここにあります。チェスブロウは企業が研究を上市のために「精査する過程で生じる謬り」に注目しました。図の通り、研究→開発というリニアモデルでは、既存市場への投入しかできないのです。考えてみれば当たりまえで、計画とは、欲望や願望ゆえの妄想か、既存で分かりきったことの延長線かの二種類でしか成り立たたないからです。優秀さを定義できる段階でそれは既存のことだからなのです。新市場は既存市場とは異なるので、同じ考えを持った優秀な人には理解できない。結果、元々の研究資源を外部から取り入れようが内部を用いようが現在の市場にしか製品を投入することはできないのです。結局、社内のイノベーターは図の通りスピンオフないしスピンアウトしていくという「false positive・false negative問題」が企業には生じます。この唯一の解決策がオープンイノベーションなのです。

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鈴木 規文(スズキ ノリフミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

合田 ジョージ(ゴウダ ジョージ)

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村上 恭一(ムラカミ キョウイチ)

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