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凸版印刷、鮮度保持と環境負荷低減を両立する食品包装システム「グリーンフラット」の販売を開始

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 凸版印刷は、食品を完全に密封・真空パックできる「スキンパック」の台紙を紙素材に置き換え、昨今の「脱プラスチック」の要請に対応した、新しいパッケージシステム「グリーンフラット」の販売を開始する。

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 「スキンパック」は、商品と台紙の間をすき間なく熱で圧着することにより、完全に密封・真空パックすることが可能な包装形態。「スキンパック」は完全密封なので、食品保存時に食品から出る水分である「ドリップ」が抑制され、食品の鮮度保持・賞味期限の延長が可能となる。現在、ヨーロッパを中心に北米、アジアで採用が進んでいる新しいパッケージ形態なのだという。本システムは、「スキンパック」で使用されている発泡スチロールトレイなどの「プラスチックトレイ」を、凸版印刷が保有するGLフィルムを使用した「紙素材」に置き換えることで、食品の鮮度保持などの機能と環境負荷低減が可能になる。

 凸版印刷は、「グリーンフラット」システムとして、「1:グリーンフラット専用紙トレイ」、「2:スキンパック充填システム」、「3:スキンパックフィルム」、「4:システム導入コンサルティングサービス」を提供し、2020年2月よりサンプル提供を実施、2020年12月より本格販売を目指すとしている。

スキンパック(左)「グリーンフラット」を使ってパッケージングした生鮮品 (右)スキンパックの構造

 「グリーンフラット」は2/12から2/14まで幕張メッセで開催される「スーパーマーケット・トレードショー」の「Future Store NOW(継続的近未来スーパーマーケット研究)ブース」にて展示予定。

「グリーンフラット」の特長

(1)紙素材を使った「グリーンフラット」専用紙トレイを開発、プラスチック使用量を大幅削減

 凸版印刷がこれまで培ってきた「紙製パッケージ」の技術を最大限に活用し、「スキンパック」において主流であった発泡スチロールトレイの機能を損なうことなく、専用トレイを「紙素材」で実現。これにより、プラスチックの使用量を削減することが可能とした。また紙素材については、森林認証紙を使用することも可能。専用紙トレイはフラット形状を採用。また、調理時は、専用紙トレイをそのまま「まな板」として使用頂くことが可能で、調理作業の簡便化を実現した。

タイトル

(2)透明バリアフィルム「GL FILM」との組み合わせにより、賞味期限を延長

 「グリーンフラット」専用紙トレイは、内容物との接触面に、凸版印刷が独自開発した透明バリアフィルム「GL FILM」をラミネートした。専用紙トレイにバリア機能を付与することで、内容物を圧着させるバリアフィルムとの組み合わせにより、外気の酸素・水分から内容物を保護することが可能に。これにより、従来の発砲スチロールトレイと比較し、内容物の鮮度保持を保てるとしている。

 「グリーンフラット」では、GL FILMを使用した「バリアタイプ」と、バリア機能を省いた「ノンバリアタイプ」の2タイプを提供。バリア機能が必要ではない化粧品・トイレタリー関係などでも、製品特性に応じて「グリーンフラット」を使用できるとしている。

(3)「グリーンフラット」の高いデザイン性を活かし、新しい製品パッケージング・プロモーションが可能

 「グリーンフラット」は、食品などの内容物を完全に固定し、全面的にフィルムでシールしているため、ドリップ(食品から染み出る液汁)の流出を抑えることが可能。これにより、製品を横に陳列するだけでなく、これまで特に精肉・鮮魚などの生鮮品では難しかった、壁に立てたり、吊るしたりする「新しい店頭陳列」が可能になる。

 「グリーンフラット」で使用する専用紙トレイは、トレイ両面に高品質で印刷することが可能。この特徴を活かし、製品の魅力をよりビジュアルに訴求するなど、店頭でのプロモーション強化が可能になる。また、専用紙トレイにQRコードを印刷し、QRコード読み取りによる情報提供、Webプロモーションの展開など、店頭・Web連動型プロモーションを展開することもできるとしている。

タイトル

 凸版印刷は、これまで「パッケージ~プロモーション~売場づくり」をトータルで提案するコンサルティングサービスを展開。この「グリーンフラット」の高いデザイン性・新しい陳列の可能性を最大限に活かし、製品の魅力を最大限に高めるパッケージデザイン、お客様への訴求力を向上させるプロモーション、売場のスペース効率最大化と訴求力のある売場づくりの「トータルコンサルティングサービス」を展開する。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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