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AGC、FRONTEOとAI Q&Aシステム「匠KIBIT」開発 ガラス製造の匠をIT上で実現

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 AGCとFRONTEOは、コンピューター上にガラス製造の知見を集約し、AIを用いて簡単にその知見を引き出すことができる、AI Q&Aシステム「匠KIBIT」を共同で開発した。AGCの国内ガラス製造拠点中心に運用を開始しており、今後は欧州を含む世界中のAGCのガラス製造拠点に、本システムの展開を検討する。

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 ガラス製造は、溶解・成形・加工などの複数の技術が組み合わされており、操業には独自の高い技術力が必要だという。技術力が他社との差別化に繋がっている一方、各工場が蓄積したノウハウの共有や、熟練技術者から若手技術者への技能伝承が大きな課題となっていた。

 AGCは、AIやITを用いてこれらの課題を解決する「匠プロジェクト」を2017年より開始。その中でFRONTEOが保有する、自然言語解析AIエンジンKIBIT (キビット)を活用し、ガラス製造AI Q&Aシステム「匠KIBIT」を新たに開発した。本システムにより、熟練技術者の保有するガラス製造の知見をグループ内の技術者が簡単に引き出すことが可能になるのだという。「匠KIBIT」の主なプロセスは以下の通り。

  1. 質問:聞きたい質問を入力
  2. 学習:質問の特徴をKIBITが学習
  3. 評価:KIBITによるスコアリングを実施
  4. 回答:類似度の高い質問に紐付いた回答を質問者に提示

匠KIBIT

匠KIBIT

 自動回答できなかった質問は、該当する熟練技術者をKIBITが推定し、その熟練技術者に対して回答依頼を自動的に通知し、回収することで、自律的にデータベースを拡充できる仕組みを実現している。本システムは2017年より国内ガラス製造拠点でトライアルを開始し、月間300件以上の利用があり、技能の共有と伝承に着実な成果を上げているのだという。

匠KIBIT

 FRONTEOでは、今後も業務の効率化や高度化をAIによって推進し、個々の企業のニーズに対応した製品開発も行いながら、製造業や金融機関、その他分野のデジタライゼーションを支援していくと述べている。

KIBITについて

 「KIBIT」は、テキスト解析においてキーワードに頼らず、専門家や業務熟練者が備える“暗黙知”を再現した独自の機械学習アルゴリズムを用いた人工知能。高い自然言語処理技術を持ち、少量の教師データで短時間での高精度な解析が可能。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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