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ラッシュとエシカルコンシューマー、「Lush Spring Prize 2021」募集開始

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 英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)と、英国の消費者団体であるエシカルコンシューマーは、2021年2月5日(金)より、「Lush Spring Prize 2021」のエントリー募集を開始した。

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 「Lush Spring Prize」は、環境や社会のリジェネレーション(再生)に貢献した世界各地のプロジェクトを支援することを目的としており、厳正なる審査のもと、賞金総額20万ポンド(約2,700万円)が授与される。また、今年度より、誰でも団体やプロジェクトを推薦できる推薦制度を新たに導入することで、世界中に存在するリジェネレイティブな取り組みを見出す可能性を拡大することを狙っている。

Lush Spring Prizeとは

 LUSH(ラッシュ)と、英国の消費者団体であるエシカルコンシューマー・リサーチアソシエーションが2017年に設立した基金であり、環境や社会のリジェネレーション(再生)に貢献した世界各地のプロジェクトを支援することを目的としている。

 私たちが豊かな生活をおくれるかは、地球上の自然と社会システムの相互関係に依存している。人、動物、自然環境の健全なる共存を実現するためには、相互的に利益をもたらす環境を創っていくことが必要。これを実現するために、ラッシュはLush Spring Prizeを実施し、「サステナビリティ(持続可能)」の考え方を超え、持続しながらも新たなものを創出する「リジェネレーション(再生)」を推進するプロジェクトを支援。厳正なる審査の上それらのプロジェクトに従事した人や組織、団体に賞金を授与する。

 4回目の開催となる2021年度は、応募だけではなく、第三者が団体やプロジェクトを推薦することも可能となった。推薦した場合は、Lush Spring Prizeより応募を促すべく、その団体やプロジェクトに直接連絡をとるとしている。

リジェネレーション(再生)とは

 「Lush Spring Prize」は、リジェネレーション(再生)することで、環境、社会、経済が抱える問題に対し「ホリスティック(総体的)」な姿勢で臨む仕組みを通して、健全さや一体感、リジリエンス(回復力・耐久力)を取り戻すことを目指しており、それを実現するプロジェクトに関して同プライズを通じて探している。

 そのプロジェクトが拠点となる場所において、自然の仕組みを回復させる支援だけでなく、プロジェクトや取り巻くコミュニティ全体、つながりのあるネットワークが健全に発展していくべきだと信じており、それこそが「リジェネレーション(再生)」が持つ意味であると考えている。

 さらに、最終的に、プロジェクトで経験したことを共有することが、他社にもより良い影響を与え、その状況に対してその知識を調整し、再生のムーブメントを発展することができると信じている。

「Lush Spring Prize 2021」応募概要

  • 応募期間:2021年2月5日(金)~2021年3月31日(水) 10:00 <グリニッジ標準時> ※日本時間の同日19時
  • 推薦の応募締切:2021年3月14日10:00 <グリニッジ標準時> ※日本時間の同日19時
  • 審査方法と受賞者発表:2021年4月に様々な分野の専門家により構成される審査委員による審査を経て、2021年7月に最終候補者リストを発表、10月に受賞者を発表する予定。
  • 応募方法:「Lush Sprign Prize」の応募は、公式ウェブサイト(2/5に最新情報に更新される予定です)より規定の応募フォームに必要事項を英語で記入の上、期日までに提出。推薦制度に関しても、公式ウェブサイトにて公開予定。
  • 応募資格:応募規定に沿う、世界中全てのプロジェクトが対象
  • カテゴリー:「インテンショナル・プロジェクト」(賞金1万ポンド/約135万円×4プロジェクト)
  • カテゴリー:「ヤング・プロジェクト」(賞金2万ポンド/約270万円×3プロジェクト)
  • カテゴリー:「エスタブリッシュド・プロジェクト」(賞金2万5,000ポンド/約337万5千円×2プロジェクト)
  • カテゴリー:「インフルエンス」(賞金2万5,000ポンド/約337万5千円×2プロジェクト)

過去の受賞プロジェクトについて

 Lush Spring Prizeでは、これまでに南極を除く全ての大陸から700件以上の応募を受けてきた。前回の受賞者及びノミネートされたプロジェクトに関する情報は、公式サイトに掲載されている。損なわれた景観の修復から、恩恵を受けられないコミュニティの声を届けるプラットフォームの作成まで、よりリジェネレイティブな社会を生み出すためにできる様々なアプローチを、それらは示してくれている。受賞プロジェクトの一例は以下の通り。

Alianza Ceibo

 Alianza Ceiboは、アマゾン西部の4つの先住民国家のメンバーから成っており、先住民文化や熱帯雨林地域の破壊を防止する、ホリスティックな活動を共に行っている。

 この同盟は、油田が地域の水資源を汚染したことを受けて、2014年に結成。雨水資源化システム(灌漑やその他用途のための貯水)を作る過程で、エクアドルのアマゾンにある全ての先住民国家が直面する共通の脅威を彼らは知った。結束すればより強くなれると信じ、Alianza Ceiboは先住民の土地を守り、薬効のある植物園や司祭場を作り、地域の森林破壊への解決策を生み、コミュニティに太陽光発電を作り上げる活動を始めた。

International Permaculture Education Network

 イギリスとオーストラリアに拠点を置く、International Permaculture Education Network (IPEN)は、世界中のパーマカルチャー教育の一貫性と効果を高めようと活動している。IPENは、ヨーロッパや世界において、新たな教育リソースを作り、実演プロジェクトの支援、教育者研修を行い、新たな主要コース、モデルカリキュラムを作成し、パーマカルチャーの教育リソースを多言語で広く共有している。

YICE Uganda

 YICE Ugandaは、ウガンダの地方や難民コミュニティと協力し、パーマカルチャーの仕組みを立案し、実行に移している。ブコンペ難民定住キャンプでは、30以上のパーマカルチャー園をつくり、たった一つのキャンプ内で何百人もの人の栄養状態や収入を改善している。団体の限界を押し広げる活動は称賛を得た後、そのパーマカルチャーの研修プログラムを、他の難民定住キャンプでも拡大する誘いを受けた。団体は、高校のカリキュラムへのパーマカルチャーの導入をウガンダの教育省とも協議している。これはアグロエコロジーを主流にするための重要な前進となるだろう。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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