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オープンイノベーションとCVCの実践者

顧客の課題に愚直に向き合い、諦めない技術開発でイノベーションを──ブラザー工業流の新規事業の作り方

【後編】ブラザー工業株式会社 新規事業推進部長 安井邦博氏

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41回のヒアリングを実施。顧客の課題に愚直に向き合い、新製品の小型化を実現

安井:現在、「Pure Drive」は据置型に加え、別の形でも利用されています。製品のリリース後、メンバーが売り込みのためトヨタ自動車の工場を訪れたところ、「Pure Drive」をフォークリフトに搭載したいという依頼を受け、フォークリフト用のスポットクーラー「PureDrive-FL」を開発しました。「PureDrive-FL」は、運転手の首元にダクトを通じて冷風を送ることができるため、作業中の暑熱対策に貢献します。

フォークリフト用のスポットクーラー「Pure Drive FL」
フォークリフト用のスポットクーラー「PureDrive-FL」

中垣:たしかに、フォークリフトは窓がありませんし、乗用車のように密閉された空間を作ることが難しいでしょうから、作業中の暑熱対策に課題を抱える企業は多そうですね。開発に至るまでの流れをお聞きしたいです。

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島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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