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教養としての「経営原則であるデザイン」

第7回

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組織的に異分野の融合を行う「デザイン思考」

 異分野の融合を意図的に行った組織の例としてはAppleが最もイメージしやすいだろう。ジョブズが持つ右上の芸術家としてのセンスと、技術者としての実用性を「デザイン」によって統合させることに成功したといえる。アートとテクノロジーを融合させた結果だ(図3)。

断絶を融合するデザイン 図3:断絶を融合するデザイン 組織経営という観点から考えれば、右上の芸術的領域は個人の力量にする傾向が強く、ブラックボックス化してしまう傾向が強い。他の人が真似できないため、組織としての再現性を担保しにくいのだ。
 しかしながら、チームの理性と感性の両方を刺激しながら意図的に異分野を横断することはできる。それを可能にするのが、再現性のある形で組織的に活用可能な、「道具としてのデザイン思考」だ。デザイン思考のプロセスを組織に定着させることで、異なる分野の特徴や強みを横断しながら活かすことが可能となる。

 本稿内の出典・参考文献は以下にまとめます。

  1. Deloitte (2013) Tech Trends 2013 Elements of postdigital .
  2. Design Council (2007) The Value of Design Factfinder report.
  3. Gold, Rich (2007) The plenitude: Creativity, innovation, and making stuff. Mit Press.
  4. Neumeier, Marty(2009) The Designful Company: How to build a culture of nonstop innovation. Peachpit Press.
  5. Simon, Herbert A. (1996) The Sciences of the Artificial, The MIT press.
  6. Taleb, Nassim Nicholas(2010) The Black Swan:: The Impact of the Highly Improbable Fragility. Random House Digital, Inc.
  7. D. ノーマン (2004) 『エモーショナル・デザイン』岡本明他訳, 新曜社.

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この記事の著者

柏野 尊徳(カシノ タカノリ)

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