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茂木健一郎氏が語る、人間とAIのアライメント──AI時代に活きる日本の“特徴”とは

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AI時代に活きる日本の“特徴”

 個性を活かしてグループパフォーマンスを上げていくことは、実は日本に暮らす人が実は一番得意なことだ。茂木氏は、「日本では十人十色という言葉があります。個性の多様性を大事にする国だと言えるのです」と語る。

 それを表す言葉の1つが「生きがい」だ。茂木氏が2017年に英語で執筆した書籍『The Little Book of Ikigai: The secret Japanese way to live a happy and long life(邦訳:『IKIGAI: 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』)』は、欧米でベストセラーになっている。米国では、どちらかというと年収を基準に仕事の価値を考える傾向が強い。もちろん日本でも同じ風潮がないわけではないが、たとえば掃除に精魂を傾けるような、それぞれの現場で自分のやるべきことを果たすという感覚は多くの人が理解している。新幹線が到着した後、7分間で車内をクリーニングスタッフの方々が清掃し、すぐにまた出発できるようにする様子は「7minuttes miracle(7分間の奇跡)」と呼ばれ、ハーバードビジネススクールで必修の内容になっているそうだ。しかし日本の感覚では、それは学ばなくてもわかることだ。こういったそれぞれの「生きがい」の多様性は日本の強みだろう。

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フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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