PR

株式会社ゆめみ 工藤氏が語る、サービス・プロダクト開発における「プロトタイピングの未来」

Biz/Zine Day 2016 Autumn “デザイン”を軸に据えた「事業開発の条件」レポートvol.5

[公開日]

[講演者] 工藤 元気 [写] 和久田 知博 [取材・構成] やつづかえり [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] プロトタイピング 事業開発 企業戦略 UI UX

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

企画からプロトタイピング、プロダクト開発まで、一貫してアジャイルの思想、手法を取り入れる

タイトル

 ここまでで紹介されたのは成功事例だが、最後に「反省点の残る事例」も紹介された。ある会社で営業マンが使うiPad向けツールの開発プロジェクトで、クライアント側の窓口を情報システム部門が担い、ユーザーである営業部門とは直接のコミュニケーションを取ることができなかったのだという。

 間に別の部門を介して実際のユーザーのニーズを確認するには、情報伝達のためのドキュメントを作成したり、ドキュメントを読み取るための時間が必要となったりする。また、UIプロトタイプ段階での修正が増えて開発に集中できず、納期間際の稼働が切迫することになった。結果としてプロダクトは完成したが、課題の残るものになったという。

 工藤氏はこの経験を振り返り、「どこかの部署が挟まることで意思伝達がうまくいっていないプロジェクトは、世の中にたくさんあるのではないか。顧客が実在するなら、直接コミュニケーションをとって改善を重ねていくのが一番良い」と述べた。

 これら事例から教訓を引き出し、工藤氏は「これからのプロトタイピング」について語った。

タイトル

 従来の開発手法では、UXプランナー、UIデザイナー、エンジニアの間で作業が分断されていたところに課題がある。プロトタイプを作るにしても、これまでは紙上でUIデザインを確認するペーパープロトタイプと、エンジニアによるアジャイル開発(小さな機能毎に開発と評価、改善を繰り返していく開発手法)が別々に存在していた。これからのプロトタイピングは、UXプランナー、UIデザイナーとエンジニアが三位一体となってまわしていくべきだというのが工藤氏の主張だ。

タイトル

 そのために、3者がそれぞれ以下の役割を果たすことが求められる。

UXプランナー

  • 論拠のあるプランニング
  • 実現性の高いサービス設計

UIデザイナー

  • 論拠に基づくUIデザイン
  • インタラクティブな動きを意識したUIデザイン

アプリケーションエンジニア

  • プロジェクトの早期プロセスからの参加
  • 非ウォーターフォールの意識

 工藤氏はIDEOのパートナーであるディエゴ・ロドリゲス氏のブログに書かれている言葉「プロトタイピングはプロセスの中のステップではなく、それ自体がプロセスである」を引き合いに出し、次のように締めくくった。

旧来の日本の開発は、ウォーターフォール、あるいは社内のしがらみに縛られすぎていて、作業がセクショナリズム的に分断されていることに非常に危機感をいだきます。それらをミックスし、すべてにおいてアジャイル、すべてにおいてプロトタイピングということを提唱していきたいと考えています。

タイトル


スピーカー: 株式会社ゆめみ 取締役 工藤元気 
製造メーカー、小売業における、スマートデバイスを活用した、アプリ・Webサービスに関するソリューション事業を統括。
受託事業を専門としながら、旧来のウォーターフォール型とは異なるアプローチでの提案を追求し、2016年9月に製造メーカー向けの新サービスとして「Agile.O.I」をリリース。


 

【注目資料】Biz/Zine Day 2016 Autumn 全講演録

Biz/Zine Day濱口秀司氏、入山章栄氏、佐宗邦威氏などが登壇し、デザインを軸とした経営が語られた全内容をPDF小冊子に収録。
【収録内容】
講演録5:「事例から学ぶ、これからのプロトタイピング」
スピーカー:工藤元気(株式会社ゆめみ)
講演録1:「デザインが企業経営に与えるインパクト」
スピーカー:濱口秀司(monogoto CEO, Ziba Executive Fellow)
講演録2:「世界の経営学からみたデザイン経営への視座」
スピーカー:入山章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)

講演録3:「ビジネスとデザインの交差点 その先に見えているもの」
スピーカー:佐宗邦威(biotope CEO / Founder / Chief Innovation Producer)
講演録4:「連載 Design×Managementの二人が語る、 多彩な分野の第一人者から得た“クリエイティビティとイノベーション”」
講演録6:「オープンイノベーション 大企業発のイノベーションマネジメントをデザインする」
モデレーター:津嶋辰郎(INDEE Japan)
パネリスト:津田真吾(INDEE Japan)、濱松誠(One JAPAN)、加藤由将(東京急行電鉄株式会社)、栗島祐介(株式会社Vilingベンチャーパートーナーズ)

◎ダウンロード資料:
『Biz/Zine Day 2016 Autumn “デザイン”を軸に据えた「事業開発の条件」講演録』
(仕様 : A4、25頁)

詳細&資料ダウンロードはこちら!

▼ Biz/Zine(ビズジン)の記事更新情報はこちら▼

*気になるセミナーレポートや連載記事の更新情報に関しては、下記Facebookページに「いいね!」をお願い致します。また、下記Twitterの「フォロー」をお願い致します。これによって、Facebook上でBiz/Zine(ビズジン)の記事更新情報などが配信され、Twitterのツイートが配信されるようになります。
●Facebookページ:https://www.facebook.com/bizzine
●Twitter:https://twitter.com/SE_bizzine

バックナンバー