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オープンイノベーションにおける2つの課題――「組織の分断」と「仕組み化」

Biz/Zine Day 2016 Autumn “デザイン”を軸に据えた「事業開発の条件」レポートvol.6

 11月11日に、Biz/Zineが主催するイベント「Biz/Zine Day 2016」が開かれた。当日のセッションのひとつ「オープンイノベーション 大企業発のイノベーションマネジメントをデザインする」では、パネリストとして、INDEE Japan 津田真吾氏、One JAPAN 濱松誠氏、東京急行電鉄株式会社 加藤由将氏、株式会社Vilingベンチャーパートーナーズ 栗島祐介氏が登壇。モデレーターをINDEE Japan 津嶋辰郎氏がつとめた。

[公開日]

[講演者] 津嶋 辰郎 津田 真吾 加藤 由将 栗島 祐介 濱松 誠 [取材・構成] 岡田 弘太郎 [写] 和久田 知博 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] 事業開発 企業戦略 オープンイノベーション

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 「オープンイノベーション」とは、自社だけではなくベンチャー企業や地方自治体などの他の組織と提携を結び、イノベーションを創出するための方法論である。ハーバード・ビジネス・スクールの経営学者ヘンリー・チェスブローによって提唱されたこの考え方は、どれだけ日本企業に根付いているのだろうか。

 ここ数年で、各大手企業がアクセラレータープログラムを立ち上げ、「コーポレートアクセラレーター」のように大企業とベンチャー企業の共創を推進する考え方も徐々に浸透してきた。

 本セッションでは、大企業内でオープンイノベーションを推進するイントレプレナー、オープンイノベーションを支援するアクセラレーター、新規事業創出コンサルタントの3者が集い、現場での実践知からオープンイノベーションに対する理解を深めていく。

オープンイノベーションに各登壇者はどのように取り組んできたのか

 はじめに、各登壇者がどのような立場やバックグラウンドを持ちながらオープンイノベーションに取り組んできたのか、簡単に紹介する。

 大手企業内でイントレプレナーとして活動してきたのは、東京急行電鉄の加藤由将氏、三枚の名刺を持ち、「One Panasonic」「One JAPAN」を立ち上げ、人事面でオープンイノベーションを考えるのが、Panasonicの濱松誠氏だ。

濱松誠濱松誠氏(One JAPAN)

 濱松氏はパナソニックに入社後、営業と人事を経験。人事を経験する際に「社員十数万人のパナソニックで横のつながりを作れないか」と考え、2012年にOne Panasonicを設立。当時の社長である大坪文雄氏も含め、社内外を巻き込んだオープンイノベーションに取り組んでいる。その一環として、2016年9月には大企業の同世代で課題解決のための知見を共有し、実践・提言につなげていく団体「One Japan」を設立した。同時期に、パナソニックとしては初の事例となる、資本関係のないベンチャー企業「Path」に出向。大手企業内でのオープンイノベーションの推進や、ベンチャー企業への出向経験から、本セッションに登壇した。

■関連記事:One JAPANが目指す、イノベーションを生む「知の探索」と巻き込んでいく「働き方」

加藤由将加藤由将氏(東京急行電鉄株式会社)

 加藤氏は東急電鉄に入社後、新規事業の立ち上げを2度経験。現在は東急グループとベンチャー企業との事業共創を目指す「東急アクセラレートプログラム」の運営統括をしている。東急グループの創業者である五島翁がM&Aを繰り返してコングロマリットを構築していった事例を挙げ、ベンチャーとの事業共創を通じて東急グループのオープンイノベーションを推進する。

 続いて、オープンイノベーションを支援する立場のINDEE Japan 津田真吾氏、津嶋辰郎氏と、Villing ベンチャーパートーナーズ栗島祐介氏の取り組みを紹介する。

津嶋辰郎津嶋辰郎氏(INDEE Japan)

 INDEE Japanは、イノベーションコンサルティング・新規事業支援を行う企業だ。「イノベーションのジレンマ」のクレイトン・クリステンセンが経営する「INNOSIGHT」の日本初パートナーとしても知られている。同社代表取締役 マネージングディレクターをつとめている津嶋氏がモデレーターをつとめ、津田氏はパネリストをつとめた。

栗島祐介栗島祐介氏(Vilingベンチャーパートナーズ)

 栗島祐介氏が代表をつとめるVilingベンチャーパートーナーズは、アジア・ヨーロッパにおいて教育領域特化型のシード投資/インキュベーションを行っている。日本では、10年間で2000億以上の新産業創出を行うスタートアップを支援する共創型オープンコミュニティ「Supernova(スーパーノヴァ)」の運営も行っている。Biz/Zineではイノベーションを生み出すコミュニティにまつわる連載が人気を博している。

■関連記事:イノベーションを産み落とす“ホットスポット”は「コミュニティ」から生まれる

【編集部より】この続きは、以下から講演録としてダウンロード頂けます。

 

【注目資料】Biz/Zine Day 2016 Autumn 講演録

Biz/Zine Day濱口秀司氏、入山章栄氏、佐宗邦威氏などが登壇し、デザインを軸とした経営が語られた全内容をPDF小冊子に収録。
【収録内容】
講演録6:「オープンイノベーション 大企業発のイノベーションマネジメントをデザインする」
モデレーター:津嶋辰郎(INDEE Japan)
パネリスト:津田真吾(INDEE Japan)、濱松誠(One JAPAN)、加藤由将(東京急行電鉄株式会社)、栗島祐介(株式会社Vilingベンチャーパートーナーズ)

・タイトル:オープンイノベーションにおける2つの課題――「組織の分断」と「仕組み化」
見出し1:オープンイノベーションに各登壇者はどのように取り組んできたのか
見出し2:組織としてイノベーションを推進するために必要な、事業開発者と人事の「対話と環境」
見出し3:たったひとりのイノベーターに頼らない、組織のつくり方
見出し4:オープンイノベーションをどう仕組み化していくのか

講演録1:「デザインが企業経営に与えるインパクト」
スピーカー:濱口秀司(monogoto CEO, Ziba Executive Fellow)
講演録2:「世界の経営学からみたデザイン経営への視座」
スピーカー:入山章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)
講演録3:「ビジネスとデザインの交差点 その先に見えているもの」
スピーカー:佐宗邦威(biotope CEO / Founder / Chief Innovation Producer)
講演録4:「連載 Design×Managementの二人が語る、 多彩な分野の第一人者から得た“クリエイティビティとイノベーション”」
講演録5:「事例から学ぶ、これからのプロトタイピング」
スピーカー:工藤元気(株式会社ゆめみ)

◎ダウンロード資料:
『Biz/Zine Day 2016 Autumn “デザイン”を軸に据えた「事業開発の条件」講演録』
(仕様 : A4、25頁)

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