LINEが新事業ビジョン打ち出し、AI搭載スピーカー、動画、新ECサイトなど続々発表

LINE株式会社は、6月15日、事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」を開催し、 新たな事業ビジョン「Connected」「Videolized」「AI」を発表した。またLINEの新機能やAI搭載スピーカー「WAVE」、「LINEショッピング」「LINEデリマ」などの新プロダクト・サービスも公開した。

[公開日]

[著] BizZine編集部

[タグ] AI EC

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6年目を迎えて、次の5年に向けた新事業ビジョンとして、「コミュニケーションファースト」を軸とした新たなビジョンとして、 「Connected」(LINEのインフラ化)、 「Videolized」(動画フォーカス)、 「AI」(AIフォーカス)の3つを発表した。 このビジョンに基づく製品・サービスとして、LINEの新機能や、AI搭載スピーカー「WAVE」などのプロダクト、「LINEショッピング」「LINEデリマ」などの新サービスを投入する。

「LINE」の新機能

「LINE」の進化として、以下の新機能および新たな構想について発表された。

「トーク」における新機能・リニューアル
・「カメラ」機能のリニューアル(公開予定:今夏)
トーク内でのカメラ起動時に顔認識によるエフェクト加工やフィルター加工が可能になる。
・「スライドショー」機能(公開予定:未定)
複数の写真をまとめてBGMやエフェクトを使ったスライドショー形式で共有することが可能。
・「チャットライブ」機能(公開予定:今夏)
トークルーム内の友だちに対してライブ動画配信が可能。
・「チャットアプリプラットフォーム」機能(公開予定:2017年内)
トーク内で利用可能な拡張機能・プラグインにより、 トークルームのメニューをカスタマイズできる機能。 好みの「インチャットアプリ」をインストールすることで、 友だちとイベント日程を共有したり、 ゲームをしたりすることが可能。

「タイムライン」における新機能
・「ストーリー」機能(公開予定:未定)
タイムライン上で動画を簡単に投稿したり、 ライブ動画配信をしたりすることができ、 リアルタイム性のあるコミュニケーションを楽しむことが可能。

なお、 各新機能の詳細については、 機能公開時に知らせるという。

「ニュースタブ」から「ポータルタブ」へアップデート(2017年内)
「LINE」のスマートポータル化を更に進化させるべく、 2017年2月に新設された「ニュースタブ」を「ポータルタブ」へとアップデートする。 「ポータルタブ」には、 天気や占い、 電車の運行情報など、 ユーザー一人ひとりの生活に役立つパーソナル情報のメニューが登場します。 さらに、 現在も提供されているニュースコンテンツに加え、 「LINE」のファミリーサービスとの連携により、 マンガ、 音楽、 動画など様々なコンテンツへ手軽にアクセスできるようになる。

「ウォレットタブ」のリニューアル(2017年内)
オンライン・オフライン問わず、 「LINE」が商品購買・決済時の全ての入り口になることを目指し、 現在の「モアタブ」を「ウォレットタブ」へと全面リニューアルする。 「ウォレットタブ」では、 「LINE Pay」での送金・決済・残高確認・ポイント管理をはじめ、 様々なショップ・レストランなどのポイントカード・クーポンを統合的に管理することが可能。

「LINE Pay」のアップデート
本人確認不要で「送金」機能の利用が可能に(公開予定:2017年夏)
提携する銀行口座の登録もしくは、 身分証のアップロード登録が必要な「本人確認」の手続きなしで「LINE Pay」の主要機能の1つである「送金」機能が利用可能となります。 これにより、 「LINE Pay」全ユーザーがLINEの友だちに対して送金を行うことができるようになります。

マイナンバーと連携

LINEでは、 これまでに渋谷区、 福岡市、 熊本市などの行政・自治体との協定を結び、 子育て情報をはじめとする様々な行政情報の発信などでの活用が進められている。 本発表会では 内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度)である高市早苗氏が登壇し、 内閣府が運営するマイナポータルとコミュニケーションアプリ「LINE」を連携させることに関して合意し、 協定を締結したことが発表された。

新サービス 「LINEショッピング」と「LINEデリマ」

“店舗”との繋がりも強化されるためコマース領域における新サービスが2つ発表された。

LINEショッピング(6月15日よりサービス公開)
「LINE」を入り口としたショッピングサービス「LINEショッピング」が、6月15日よりスタート。 ファッションや雑貨をはじめ、 スポーツ・インテリア・家電・コスメなど100以上の企業・ブランドの商品を「LINE」上で簡単に検索・閲覧することが可能となり、 ユーザーと店舗の新しい出会いの場を創出する。

LINEデリマ(公開予定:2017年夏)
「いますぐどこからでも」というコンセプトのもと、 さまざまなフードをLINE上から簡単に注文・デリバリーできる新サービスをスタートする。 「出前館」の全国約15,000の豊富な加盟店ネットワークと、 「LINE」の6,800万人のユーザー基盤を活用することで、 コミュニケーションの繋がりを活かしたデリバリーサービスを展開する。

動画サービス「LINE LIVE」の進化

LINEでは、 カメラアプリ「B612」・「SNOW」、 動画サービス「LINE LIVE」・「LINE TV」など複数の動画サービスを展開しており、 これらのサービスは、 特に10代を中心とした若年層および女性に支持され、 それぞれ堅調に成長を続けている。 なかでも「LINE LIVE」は、 MAU(月間利用者数)1,300万人を超える動画配信プラットフォームへと成長しており、 本発表会では、 更なるサービス拡大のための、 今後の構想、 新機能について発表を行った。

「LINE LIVEプレーヤーin LINE」(公開予定:2017年内)
「LINE LIVE」では、 これまで「LINE LIVE」アプリ内における視聴やコメント投稿を中心としたサービス展開を行っていたが、 より手軽に、 より多くのユーザーにサービスを利用いただける環境を創出すべく、 月間利用者数6,800万人の「LINE」アプリ内で「LINE LIVE」で配信される動画の視聴やコメント投稿が可能な「LINE LIVEプレーヤー」を搭載する。

「LIVE Video Ads」(公開予定:2017年内)
「LINE LIVE」に「インストリーム広告」を搭載する。 既に、 配信者への特典として、 視聴者数や、 コメント・ハート数、 有料の「ギフトアイテム」など配信結果に応じたLINEポイントの付与を導入しており、 動画配信におけるエコシステムとして順調に成長を続けている。 そして、 このエコシステムの更なる拡大を目指す。

AI搭載スピーカー「WAVE(ウェーブ)」

AIプラットフォーム「Clova」搭載スマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」(正式版販売予定:今秋、 先行版販売予定:今夏)

初の「Clova」搭載デバイスとなる「WAVE」は、 リビングやダイニング、 ベッドルームなど自宅での使用を想定し、 設計されたスマートスピーカー。 カレンダー機能やTo-Do管理機能に加え、 「WAVE」とのカジュアルな会話を楽しむことができるほか、 音声でのコミュニケーションによって、 ニュース、 天気などの生活に必要な情報を教えてもらったり、 赤外線コントローラーに対応する家電のON/OFF操作をしたりすることが可能。 また、 「WAVE」を通じた「LINE」のトークメッセージの操作も可能。

「WAVE」の中核機能である「MUSIC」では、 音楽配信サービス「LINE MUSIC」が提供する約4,000万曲の楽曲を聴くことができる。 楽曲名やアーティスト名で聴きたい曲を指定するだけでなく、 その時の雰囲気やユーザーの気分に合った曲を「WAVE」に推薦してもらうことも可能。

そのほか、 今後、 操作可能な機能を随時拡大していく予定。

日本での販売開始は今秋、 販売価格15,000円(税別)にて予定。 なお、 正式販売に先駆け、 「MUSIC」機能に絞った形での先行版を今夏に販売、 販売価格10,000円(税別)も予定。 なお、 先行版は正式版販売と同じタイミングで正式版と同じ機能にアップデートされる。

ソニーXperia、ヤマハのボーカロイドとのコラボも推進

「CHAMP(チャンプ)」(発売予定:今冬)
キャラクターをモチーフとした「Clova」搭載スマートスピーカー「CHAMP」は、 「WAVE」よりもカジュアルで、 手軽に持ち運ぶことが可能。

また、 既に発表を行っているスマートディスプレイ「FACE」に関しても、 引き続き開発を進めている。

ソニーモバイルコミュニケージョンズ株式会社 Xperiaスマートプロダクト
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社がMobile World Congress 2017でコンセプト展示した、 耳に装着し、 ハンズフリーで音声による新しいコミュニケーションの形を提案する『Xperia Ear Open-style(エクスペリア イヤー オープンスタイル)』など、 Xperiaスマートプロダクトと「Clova」を組み合わせた新しい体験の検討を進めているという。

ヤマハ株式会社
同社が持つ歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」と「Clova」とを連携させ、 AIによる新たな楽曲創作についての共同開発を行っていくことを発表した。 ヤマハ社が今後展開する新商品・サービスへの導入も検討するという。

また6月15日、LINEはAIプラットフォーム「Clova」において、トヨタ、および伊藤忠商事・ファミリーマートとの提携を発表した。
トヨタとは、コネクテッドカーのためのテクノロジー、伊藤忠・ファミリーマートとは次世代店舗のためのコミュニケーション基盤づくりを目的とするという。