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トラリーマンに学ぶ「働き方」

島原万丈さんに訊く、既存事業のジレンマを打破する“社内シンクタンクのトラ”の活かし方

第5回対談ゲスト LIFULL HOME’S総研 所長 島原 万丈(しまはら・まんじょう)さん:前編

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 レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏が名付けた「トラリーマン」とは、“会社員の虎”のこと。組織のルールにとらわれず、しかし、組織の力を活かしながら、自由を尊び、社会に深くコミットして活躍するトラリーマンは、「新時代のビジネスを牽引するイノベーター」にもなり得る存在だという。様々な業界で活躍するトラリーマンを紹介する連載の4人目に登場するのは、LIFULL HOME’S総研所長の島原万丈さん。住宅市場調査に斬新なユーザー視点を持ち込み、著書『本当に住んで幸せな街 全国「官能都市ランキング」』も話題を集めた。ナビゲーターは、楽天株式会社 楽天大学 学長の仲山進也氏。全3回の第1回記事をお届けする。

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“どこか白い眼”で見られ、「万丈さんは自由でいいですね」と言われ続けたリクルート時代

仲山進也氏(以下、敬称略):万丈さんとは、楽天市場に出店している「壁紙屋本舗」の濱本廣一さんが「おもろい人がいるから紹介するわ」と引き合わせてもらって、3人で飲んだのがきっかけでしたよね。2014年の年末でした。

島原万丈氏(以下、敬称略):濱本さんとは、中古住宅をリノベーションする提案を早くからやっていた者同士のつながりがあって。仲山さんとは初対面の瞬間から、お互いの働き方に共感して、「僕たち、同じですね!」と盛り上がったのを覚えています。

仲山:その日に万丈さんがFacebookにアップした投稿が出てきましたよ。読者の方のために読み上げますと・・・。

楽天大学学長の仲山さん。組織に属しながら、自由にご機嫌に仕事する。影響力のある大企業という装置を使って世の中にバリューを出す、会社と個人のWin-Win。こういう考え方を実践している同志に出会えた。リクルート時代、『万丈さんは自由でいいですね』と言われ続けた。けれど誰も同じような働き方をしなかったのは、本当は誰もいいと思ってなかったということだ。どこか白い眼で見られていたのだということも知ってる。その意味で俺は孤独だった。けどもう孤独ではない。ほんまありがとうございます。

島原:懐かしいですね。

仲山:これまでインタビューしてきた方々のお話を反映しながら、今のところ導き出しているトラリーマンの共通点というのがありまして、こんな感じです。

トラリーマンの共通点

島原:なるほど! 思い当たるのが多いです。

仲山:まずは、現在の万丈さんの仕事内容や働き方から聞かせてください。

島原:不動産ポータルサイトHOME'Sを運営するLIFULLという会社が2013年7月に設置した「LIFULL HOME’S総研」で所長という役職で働かせてもらっています。その前はリクルートの住宅総研で8年ほど、やはり住宅市場の調査研究とその結果に基づく提言活動に携わっていました。現在の職場環境としては、社内の専任スタッフは僕を含めて2名しかおらず、別々に活動しています。私は外部スタッフと連携しながら、年に1冊、調査レポートを作っています。

島原 万丈島原 万丈さん(LIFULL HOME’S総研 所長)
1989年株式会社リクルート入社、株式会社リクルートリサーチ出向配属。以降、クライアント企業のマーケティングリサーチおよびマーケティング戦略のプランニングに携わる。2004年結婚情報誌「ゼクシィ」シリーズのマーケティング担当を経て、2005年よりリクルート住宅総研。2013年三月リクルートを退社、同年7月株式会社ネクストHOME'S総研(現・株式会社LIFULL LIFULL HOME’S総研)所長に就任。ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。

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