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「次世代経営者育成」のジレンマ

何のために経営者を育成するのか? 多くの企業が誤解する、次世代経営者育成の“目的”と“落とし穴”

第1回

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経営者たちが抱えている問題意識

 以下は、実際に我々にご相談いただいた経営者の皆さまの問題意識です。

  • 大手IT企業社長:「うちの役員は目線が低い。自分の担当する事業には強いが、会社全体を見ようとしない。どうしても、担当事業の目の前のことに追われて5年後、10年後のことを考えていない」
  • インターネットサービス企業社長:「これまではサクセッションということに関して何もやってこなかった。できれば、この会社を継続的に発展していく状態にしたい。ただ、これまでは自分が一手に引き受けて決断してきた。裏を返せば、この業界はこれまで成長産業だったので、なぜそういう決断をしたのか説明しなくても結果が出てやってこれた。ただし、次の社長の時代はそういう時代ではない。きちんと説明して、合意をとってやっていけるようにならないと難しい」
  • 大手メーカー社長:「流行りに乗って、著名人による講演、アセスメント、スキル研修と様々やってきたがあまりしっくりきていない。グローバルにおける責任、多様性を感じることができる人間力を身につけることを視野に入れた教育を検討したい」
  • 中堅食品メーカー社長:「この先の経営は難しい。正解がない。自分がやってきたようなTOPダウンの経営は立ち行かないのではないか。次世代経営者は経営スタイルを変えなければいけないと考えている」

 一見すると、次の経営者への問題・課題を述べているだけのように見えますが、その背景を少し想像してみると、自社を取り巻く経営環境が大きく変化することを踏まえて問題・課題を挙げていることが透けて見えます。「さらなるグローバル化」や「業界の成長期から安定期への移行」といった経営環境の変化があり、それらを踏まえると何が正解かわからない中でも、経営者は決断をして会社を導いていく必要があるということでしょう。

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河島 慎(カワシマ シン)

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