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シビラ、ブロックチェーンをログストレージに利用する「Proof Log」のベータ版を公開

改ざんできないログを実現することで「過去を正確に再現できる世界」をめざす

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 シビラ(大阪府大阪市)は、ログストレージとしてブロックチェーンを利用する「Proof Log」のベータ版を8月15日に公開した。これは、現在、フィンテック関連を中心に注目を集めているブロックチェーン技術を「改ざんできないログストレージ」として利用したものだという。(画像は「Proof Log」の概念図)

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 現在、サーバー上に保存されているログはテキスト形式で保存されているため、ログにアクセスできる人であれば容易に変更できる。また、Webサービスやスマホアプリのデータの多くは、サーバー上のデータベースに保存されているため、データベースの情報にアクセスできる人は、ログと同様、簡単に変更が可能だ。

 そうしたログの改ざんなどを防止するために、シビラはブロックチェーンの「改ざんできない」という性質を活かし、ブロックチェーンをログストレージとして活用したサービス「Proof Log」を開発した。

 シビラでは、これからIoTやVR/ARの時代が訪れ、より多くのログが生み出されていくなかで、改ざんできないログを実現することで、「過去を正確に再現できる世界」をめざすとしている。

 「Proof Log」は、システム利用者の行動履歴などのログをブロックチェーンに記録し、誰にも改ざんされないログにする。これにより、問題発生時に原因の究明や責任の所在を明確することがより容易になる。

 「Proof Log」は、利用者から送られてきたシステム管理者やシステム利用者の行動履歴などログ情報をブロックチェーンに書き込み、誰も変更・削除できないようにするサービス。データが変更され、発生した障害の原因究明ができなくなることを防ぐだけではなく、ログという根底の部分にメスを入れているため、不正に対する抑止力としても機能するという。

 「Proof Log」の機能は次のとおり。

 ・システムログ機能:サーバー上で行う運営業務作業の履歴をブロックチェーンに残す機能。サーバー運営者などが、サーバー上で発生した問題の原因や責任の所在を明確にするために利用することを想定している。

 ・サービス機能:運営しているサービス上での管理者を含むユーザーの行動履歴をブロックチェーンに残す機能。サービス運営者が、利用者の不穏な行為や犯罪行為があったことを証明するために利用することを想定している。

 ・データベース機能:顧客情報や取引情報などデータベースに保存されたデータの変更・削除履歴をブロックチェーンに残す機能。データベースを取り扱うシステムの運営者が、データの変更履歴を辿りたい時に利用することを想定している。

 現存のブロックチェーンは、ログストレージとして利用するためには、処理速度、書き込み成功率における信頼性に問題があったため、シビラは独自ブロックチェーンを開発した。これにより、Bitcoinと比較して100倍程度の速度でデータの読み書きを行うことに成功したという。また、大量のデータの読み書きを行う際に、書き込みミスをゼロにすることにも成功した。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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