デジタル庁は省庁の“ハブ”であり、自治体の“縁の下の力持ち”である
柿崎:「官公庁がルールを作り、自治体がそれに則って実行する」という流れが従来のものだと思います。それに対してデジタル庁は、自治体での実行部分までデジタル庁として入っている点が特徴だと思います。
牧島:地方自治は日本にとってとても大切な概念です。デジタル庁は、各自治体の現場を尊重しつつ協力する側面と、全体に共通するプラットフォームに関してセキュリティレベルが最も高いものを用意する側面があります。柿崎さんが特徴だとおっしゃったのが前者で、後者は「ガバメントクラウド」として「みんなで使うことで、社会全体のコストを考え直そう」というメッセージとともに展開しようとしているものです。