高島市長が語るスタートアップ都市福岡の戦略

福岡市長 高島宗一郎 氏インタビュー

[公開日]

[取材・構成] BizZine編集部

[タグ] スタートアップ ベンチャー 社会・公共

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スタートアップに最適な都市

 福岡のスタートアップ企業の皆さんは、マーケットが大きい東京ではなく、あえて福岡で開業されているわけですが、恐らく「リア充」的な、自分の価値感や生活、生き方、こうしたものを大切にする意志を持つ人が多いのではないかと思うんです。今、「地方創生」とか、「仕事の在り方」みたいなことが検討されていますけれど、本質的には、ライフスタイル、自分自身がどう生きたいのかという価値観の問題だと思っています。

 福岡市は、海が近く山もあり自然が充実していて、物価も安く、適度に都会の機能も充実しています。一方でオフィスの賃料が安くて、交通の利便性も高く、アジア各地を結ぶLCCも就航するなど、ビジネスをしやすい環境が整っています。コストが安いということは、ビジネスで失敗しても再チャレンジしやすい環境があるということです。お金がなくても豊かなクオリティ・オブ・ライフを送ることができるのが福岡市なんです。こうした環境に身を置いて、虎視眈々とビジネスにもチャレンジをする、そういった姿勢のベンチャーの人が多いと感じています。

 今から3年前に「スタートアップ都市・ふくおか」宣言をして以来、数々の施策を行ってきました。その結果、スタートアップが非常に活気づいてきて、開業率は2年連続で政令市でトップとなっています。昨年には国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」にも選ばれ、東京をはじめ各地から移住してくるチャレンジャーも増えてきています。外から来た移住者の皆さんがいい刺激になり、触媒となって、地元の活性化にも大変大きな役割を果たしてくれています。 福岡市は今年の8月、人口が153万人を突破しました。私が市長に就任した2012年には、146万人くらいだったのですが、年間1万人以上増えていて、人口増加率は政令市の中で一番なんです。人口が100万人になったのが1975年ですので、およそ3分の1の市民 は、この40年の間に生まれたか、転居してきた方です。これだけ転入者が増えているのは、魅力があって選ばれているからだと思いますので、これから移住されてくる方もきっと居心地よく馴染んでいただけるんじゃないかと思います。

チャレンジャーたちへおくるメッセージ

 スタートアップはカッコイイという風土、そしてリスクをとってチャレンジする人が尊敬される社会をつくっていかないと世の中自体変わっていきません。商品もサービスもいつまでも変わらない企業の延命措置をしていては、持続可能性も失われます。技術が日進月歩で進歩し、今の時代のニーズにマッチした新しい価値や技術がどんどん生まれています。そのスピードに負けずに、新しい商品や価値を生み出していくことにチャレンジをする皆さんを、これからも福岡市は全力で応援していきます。

 福岡市にはコンパクトなエリアの中に自然を思い切り感じられる部分もあれば、ダイナミックな都心もあって、テストマーケティングに最適な場所です。そして、失敗しても再チャレンジができるコストの安さもあります。 チャレンジをしたいという皆さんには、ぜひその場所として福岡市を選んでいただきたいと思います。
 いっしょに、ここ福岡市から世界を変えるチャレンジをしていきましょう。

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