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ゆめみ本村氏が語る、“非デザイン領域へのデザインの浸透”を目指す「デザイン・イネーブルメント」とは?

株式会社ゆめみ 本村章氏

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独自の方法論でデザイン・イネーブルメントの推進を支援するゆめみ

 デザイン・イネーブルメントは、個人のレイヤーから出発し、チーム、組織に段階的にデザインが浸透するプロセスをたどる。そのため、活動が一定の段階に進むと、関係者は増加し、課題も抽象化するため、推進の難易度が高まる傾向にある。ときには、自社だけでは解決できない問題に直面することもあるはずだ。そうした際には、企業の自己解決能力を強化し、自己解決可能な領域を拡大する必要がある。

 ゆめみが提供する「YUMEMI Design Service Canvas」は、それらの問題を抱える企業を支援し、デザイン・イネーブルメントの実現に貢献するサービスだ。「UX/UIレビューサービス」「UX/UI具体化支援」「デザインシステム構築・内製化サービス」「デザイン人材育成支援」などの各種メニューの提供を通じて、企業がデザイン・イネーブルメントを自ら推進できるケイパビリティを養成する。

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 YUMEMI Design Service Canvasはすでに数多くの導入実績を有しており、複数の企業で成果を残している。その一つが、池田泉州銀行におけるバンキングアプリの改善支援だ。以前、池田泉州銀行ではデジタルチャネルにおける顧客接点を強化するため、バンキングアプリのリニューアルを実施。しかし、デザインに精通した人材が在籍していないため、UXの改善が行き届かず、どのように改善に着手してよいかも不明確だった。そこで、組織内におけるデザインの解像度を高め、デザインのアプローチを活用できる体制を築くため、YUMEMI Design Service Canvasを導入した。これに対して、ゆめみはバンキングアプリの機能の一部を切り出し、部分的にデザインを活用した改善支援を実施。池田泉州銀行の担当者に伴走しながら、プロジェクトデザイン、UX/UIのレビュー、UX/UIの具体化、ユーザビリティテストなど一連の開発を支援した。その結果、デジタルアプリの開発プロセスがブラックボックス化していた池田泉州銀行に対して、デザインの活用方法などを定着させることができた。

「この事例は一見すると一般的なデザインのプロセスですが、機能の一部分を短期間で開発したのがポイントです。これにより、アプリの改善にどのように取り組めばよいかわからなかったお客様の組織に、デザインのアプローチを根付かせ、自己解決能力を高めることができました。実際に、お客様からは『銀行目線のUI/UXの問題点に気付くことができ、使う人の観点でものを作る必要性を強く実感しました』という声をいただいています」

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 そのほか、ゆめみは某大手IT企業にもYUMEMI Design Service Canvasを提供し、デザインスキル獲得に向けたロードマップや標準プロセスの策定、スキル構造化支援などを手がけている。ここでは、中長期的にデザインの内製化を狙うクライアントに対して、将来の理想的な状態を定義し、その目標に向けたロードマップを策定するとともに、デザイン基礎講座などのカリキュラムやデザインの標準プロセスを提供。クライアントが自ら作り上げたロードマップに基づいて、中長期的にデザインスキルを獲得できる体制を築いた。

 最後に、本村氏はデザイン・イネーブルメントを推進するための3つのポイントを挙げ、講演を締め括った。

「デザイン・イネーブルメントを推進するうえでは『やりやすいところから広げる』『わかりやすい実績を狙う』『共有しやすい成果物を作る』の3つを順番通りに遂行するのが重要です。デザインに親和性の高いチームや部署からデザイン・イネーブルメントを普及し、目に見える成果や数字などのわかりやすい実績を挙げ、経営層やその他部門にもデザインの価値を共有できる成果物を作りながら取り組みを進めることで、組織一体となったデザインが可能になります」

 不確実性の高まる昨今の社会において、デザインは企業をあるべき姿に導く羅針盤のような役割を果たす。しかし、デザインをどのように自社に根付かせ、活用すればよいのかと頭を抱える企業も少なくないだろう。そうした企業にとって、本講演は重要な示唆に富んだ内容だったに違いない。

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この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ゆめみ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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