“コネクタ”という働き方を貫く日比谷さんが大切にする「目的 × 強み」の最大化とは?

第9回 Sansan株式会社 コネクタ / Eightエバンジェリスト、Sansan 名刺総研 所長 日比谷尚武氏

 スキルを磨いてやりたい仕事に就きたい。ポジションや待遇もアップさせたい。そのために、自らでキャリアをデザインすることも大切ではありますが、全く違うアプローチで、自分の可能性を高めることができるのではないか。その問題意識のもと、「デザインしないキャリア」の有用性について、その実践者の言葉をもとに検証していきます。連載第九回は、Sansan株式会社にてコネクタを務め、PR Tableの社外取締役、社団法人at Will Workの理事も兼務する、日比谷尚武さんにお話を伺いました。

[公開日]

[語り手] 日比谷 尚武 [取材・構成] 佐藤 崇敏 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] プロジェクトマネジメント ワークスタイル キャリアデザイン キャリアドリフト 計画された偶発性

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日比谷 尚武さんプロフィール

Sansan株式会社 コネクタ / Eightエバンジェリスト、Sansan 名刺総研 所長
兼 株式会社PR Table 社外取締役 / 兼 一般社団法人at Will Work 理事
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、NTTソフトウェアに入社。電子マネーの実証実験プロジェクトなどを担務。その後、ベンチャー企業での役員を経て、Sansanに入社。マーケティング、広報などを経て、社外の人材や知見を、社内の課題解決のためにつなげる「コネクタ」職として活躍。2016年12月に独立し、Sansanと業務委託契約を結びつつ、PR Tableの社外取締役、at Will Workの理事としても活動している。

キャリアヒストリー

  • 1999年3月:慶應義塾大学 環境情報学部卒業
  • 1999年4月:NTTソフトウェアに新卒入社
    インターネット関連のプロジェクトや電子マネーの実証実験プロジェクトなどを担務
  • 2003年4月:大学時代の後輩が立ち上げた、Webサービスを運営するベンチャー企業に転職
    SI事業の立ち上げを担当し、取締役に就任
  • 2009年2月:Sansanに転職
    マーケティング、広報を経て、コネクタ兼名刺アプリEightのエバンジェリストとして活動
  • 2016年12月Sansanとの雇用関係を変更し、2社、1社団法人にコミットした働き方を開始する
    Sansanとは業務委託契約で以前のミッションを推進し、PR Tableの社外取締役も継続しつつ、at Will Workの理事に就任

“表舞台”ではなく“裏方”を好む性格とインターネット黎明期のSFCで培った原点

——どのような学生時代を過ごし、社会人になりましたか?

 慶應には、中学から通いました。中学時代はバスケ部で、高校時代は1年だけクラシックギター部に所属したのですが、バンドをやっていた友人とつきあうのが面白くてロックも好きだったので、色々なバンドを転々としながら高校生活を過ごしていました。

 ただ、楽器をつかって何かを表現するより、裏方的な役割の方が向いていましたね。文化祭のステージ企画を担当していたのですが、当時、U2などの影響でライブのステージの真横に大きなプロジェクタで映像を映すのが流行っていた。「この仕掛けを再現したい!」と友人が言い出したので、業務用の巨大なプロジェクタを2台借りてきて専門的な機材を組み合わせて、2000名が入る講堂で映像をバーン!と流しました。その過程で発生した調整業務をこなして、何とか着地させたことが、大きな達成感につながりましたね。今でもそうなのですが、「これをやろう!」と言い出すのはどちらかというと苦手で、形にする方が得意なんですよ。

 大学は、そのまま慶應義塾大学の環境情報学部に進学します。研究者だった父親の影響で小学生の頃からパソコンで遊んでいて、コンピュータ通信も行っていました。当時、インターネットの黎明期だったこともあり、新しくて面白いことがやれるだろうと思ったのと、メディアアートなどでの表現も学べると聞いて、進学を決めました。

 入学後は、どっぷりとインターネットとその周辺のビジネスに浸かりました。Windows95が出て、MozaicやNetscapeといったブラウザが使われ始めた頃です。自分でホームページを作ったりしているうちに、バイトの誘いが来る。そのバイトを通じて実務経験を少し積むと、ベンチャーを創業した先輩から手伝ってと言われる、といった感じでした。大学の施設では、無料で最新のインターネット回線が使えたので、企業のホームページの制作を請け負い、後輩たちを集めて1晩でかなりの量のページを仕上げたこともありましたね。

 一方、大学院に顔を出し、企業との共同研究プロジェクトに参加していました。当時、「ザウルス」というPDA端末がありましたが、それを夏休みに一般の親子数十組に配って日記を書いてもらうなどの実証実験を行っていました。まさに、インターネットの黎明期。本当に楽しかった。新しい技術を使って何らかのモノが形になり、それがビジネスに昇華していくのを間近で見ることができました。時代も場所も熱かったんですね。

日比谷尚武Sansan株式会社 コネクタ / Eightエバンジェリスト、Sansan 名刺総研 所長 日比谷尚武氏

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