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デンソー、トヨタら、「カーボンニュートラル工場」実現に向けグリーン水素の製造・活用の実証を開始

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 デンソーとデンソー福島は、カーボンニュートラルなモノづくりの実現に向けた取り組みの一環として、3月より、トヨタ自動車(以下、トヨタ)と共同で、工場内でのグリーン水素の製造、および製造した水素の工場での活用の実証を開始する。

デンソー福島 水電解装置実証施設
デンソー福島 水電解装置実証施設

 デンソーグループでは、将来のクリーンエネルギーとして注目されている水素を「つくる技術」「つかう技術」の開発に注力。デンソー福島では、カーボンニュートラル工場の実現に向けて、自社内に太陽光・風力発電を設置し、化石由来の電力を自家発電での再生可能エネルギーに置き換えるなどの取り組みを進めている。

 同実証において、水素を「つくる技術」では、トヨタが開発した水を電気分解して水素を製造する水電解装置を導入し、デンソー福島で自家発電した再生可能エネルギーを使用して水素製造を行う。この水電解装置は、システム内の水電解用スタックを燃料電池車「MIRAI」と共通化することで、高い信頼性・耐久性・初期導入コストの低減と、従来よりも安価な水素製造を目指すとしている。

 また、水素を「つかう技術」では、工場内で発生した排出ガスを無害化するアフターバーナー炉において、従来使用しているLPガスを、製造した水素に置き換える。水素を高温で燃焼するとNOxガスが発生するが、バーナー構造の工夫により水素と空気を穏やかに混合し燃焼させることで燃焼温度を低減させるとともに、内燃機関での燃焼解析技術を応用し炉内の燃焼状況を把握することで、NOxガス排出の抑制と省エネ燃焼の両立を実現したという。

 加えて、水素を「はこぶ」際の課題とされている輸送コストについても、自社内で製造した水素を自家消費する「水素地産地消」により、コスト低減が可能になるとしている。

 同実証を通じて、水素製造から利活用までのパッケージを構築し、そのパッケージを複数組み合わせることで、工場の規模に応じて必要とする水素量を最適に導入できるモデルを構築していくという。

実証の全体像<br/>[画像クリックで拡大表示]
実証の全体像
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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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