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大成建設、土木工事におけるCO2排出量実質ゼロの実現めざし技術実証を開始へ

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 大成建設は、呑川合流改善貯留施設立坑設置工事において、施工時のCO2排出量を実質ゼロにする取り組み(ゼロカーボン・コンストラクション)の技術実証を2023年10月より開始する。

 施工時のCO2排出量を実質ゼロにする取り組みについては、国土交通省大阪航空局発注の福岡空港事務所新庁舎・管制塔新築工事において、2022年10月より技術実証を開始。今回は、建設重機の稼働率が高く施工時のCO2排出量が多い土木工事において、技術実証を行うという。

 同工事では、土木工事の特性を踏まえ、建設現場で現在適用可能な脱炭素技術を導入した施工計画を立案。これらの技術の適用によるCO2排出量の削減状況を実証することで、施工時のCO2排出量実質ゼロの実現を目指すとしている。

 作業現場での実証は、ゼロカーボン・コンストラクションに用いる各々の取り組みに関する汎用性を検証するとともに、施工時における制約や法規制および燃料供給体制などによる適用条件を明確化し、将来的な社会実装の促進に向けて情報発信を行っていくという。

作業所CO2排出量計測・集計システム
作業所CO2排出量計測・集計システム

 CO2排出量を削減するための具体的な取り組み内容は以下のとおり。

燃料由来のCO2排出量削減
  • 燃料使用建機の電動化:油圧ショベル、コンクリートポンプなど
  • 省エネ型建機の採用:ダンプトラック、油圧ショベルなど
  • 燃料の脱炭素化:CO2フリー燃料、低炭素型代替燃料、Jクレジット
電気由来のCO2排出量削減
  • 省エネ型機器の採用:場内照明のLED化
  • 仮設事務所の省エネ化:ZEB Ready化による消費電力削減
  • 再生可能エネルギーの適用:自社保有発電所由来のトラッキング付き非化石証書などによる使用電力のCO2フリー化

 大成建設は今後、同取り組みの実証成果を生かし、建設工事における施工時のCO2排出量を実質ゼロにする取り組みを推進していくとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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