「利用者本位の介護」を実現するため、AI・ICTの活用推進に取り組むウェルモは、フェムトパートナーズ株式会社、アイ・マーキュリーキャピタル株式会社、株式会社SXキャピタル（その運用するファンドを含む）を割当先とする、総額4.5億円の第三者割当増資を実施いたしました。本増資により、ケアプラン作成支援を実現するAI「CPA（ ケアプランアシスタント）」の製品化、介護の地域資源情報を集約するプラットフォーム「ミルモ」の関東近郊都市への展開、および児童発達支援等を行う「UNICO」の展開に取り組んでまいります。

2016年に研究開発を開始したケアプラン作成支援AIエンジンであるCPA（ケアプランアシスタント）は、2017年4月から、国立情報学研究所　市瀬龍太郎准教授との共同研究を開始し、東京大学　橋田浩一教授、統計数理研究所　持橋大地准教授を技術顧問に迎え、研究開発を推進してまいりました。介護業務でケアプランを作成する「ケアマネジャー」を対象に実施した調査では、「自身の能力や資質に不安がある」と回答した人が45.9%に上り 、業務負担の大きい業務について、「初回のケアプラン作成」が30.7％と高い 結果が出ています。ケアプラン作成の業務負荷が大きく、中心の業務であるアセスメントや対人援助等への注力が難しいのが現状です。この問題を、ケアマネジャーの経験と専門知識を学習したAIで支援することで、客観的で専門的知見に富んだケアプランを作成し、利用者本位の介護サービスを提供できるようになります。

　「ミルモ」では、専門職向けに自治体と連携して公共性の高いオープンデータと当社独自データを併せて、介護の地域資源情報を蓄積、検索、活用、分析できる網羅性の高い地域資源プラットフォームの構築を進めております。これにより、数十キログラムに及ぶ大量のチラシやフォルダに埋まっていた介護サービス情報を透明化し、ケアマネジャーやソーシャルワーカーといった相談支援の専門職が、利用者の機微なニーズに対応して正確な介護サービスの提案を行うことが可能になります。ウェルモでは既に東京都、福岡市近郊で14,892件の介護事業所データを提供しており、福岡市内の対象の介護事業所では78%シェアと非常に高い「ミルモ」の利用率を達成しています。さらに、AIエンジンで「ミルモ」の地域資源プラットフォームとケアプランを紐づけて分析することで、利用者の課題・ニーズに合った介護サービスの提案を行うことを目指します。
　
　今回調達した資金をもとに、 企業との連携や自治体との実証実験により研究データを増強し、ケアプラン推薦精度の向上や、ケアプランの根拠を説明できる技術の研究開発に取り組むことで、製品化に向けて加速してまいります。また、霞が関の東京拠点本社化も行い、 研究開発体制の強化及び「ミルモ」のエリア拡大や事業拡大に向け、採用を強化してまいります。

【株式会社ウェルモ　会社概要】
ウェルモは、福祉に関わる社会課題の解決をミッションに掲げる、ITソーシャルベンチャー企業です。
ソーシャルビジネスとスタートアップの両立をIT・先端技術を活用することで目指しています。
・商号：株式会社ウェルモ (代表取締役CEO：鹿野 佑介)
・設立：2013年4月30日
・東京本社：東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 5F
弊社コーポレートサイト：http://www.welmo.co.jp/

【引受先の概要】
・フェムトパートナーズ株式会社
　所在地：東京都渋谷区　ゼネラルパートナー：磯崎哲也・曽我悠平
・アイ・マーキュリーキャピタル株式会社
　所在地：東京都渋谷区　代表取締役社長：新和博
・株式会社SXキャピタル
　所在地：東京都港区　代表取締役社長：近藤秀樹

【本件に関する問合せ先】
株式会社ウェルモ　広報担当　Tel：092-477-7011
株式会社ウェルモ