まずは、対話のツールとして「統合報告書」は位置づける
このように、投資家が統合報告書などの開示および対話を求める一方、企業からは「統合報告書を発行しても読んでもらえていないのではないか」「読んでもらえないのであれば、つくる意味はどこにあるのか」といった相談も多く寄せられています。企業と投資家との間には、何が起きているのでしょうか。私は以下の2つの意識変革が重要だと考えています。
1:統合報告書そのものだけでなく、統合報告書を開示するまでのプロセスが重要
私は、統合報告書ほど、企業経営のコアな部分が詰め込まれたツールは他に存在しないと考えています。その点において、やはり統合報告書をつくり、開示するまでのプロセスを大事にしてほしいのです。