Brazeは、AI意思決定企業のOfferFitを3億2500万ドルで買収する最終合意に達したと発表した。

AIによる意思決定を支援するエージェントと連携することで、自律的に実験・学習し、顧客と関連性の高いパーソナライズされた体験を提供できるという。2024年9月にBrazeは顧客エンゲージメントにおけるエージェント型AIのビジョンを共有し、Project Catalystの開発計画を発表した。このネイティブAIエージェントは、顧客と関連性の高いジャーニー、コンテンツ、動機付けなどにより、ブランドがパーソナライズされた体験を提供し、最適化できるように設計されている。
OfferFitは、4年前からBrazeのような顧客エンゲージメント・ソリューションと提携。個別化されたクロスチャネルのカスタマージャーニーを推奨するマルチエージェント・ソリューションを構築してきた。OfferFitのAI技術を活用することで、例えば新規顧客の登録を促進するために電子メール内の100以上の特性をパーソナライズ、非アクティブユーザーの再アクティベーションキャンペーンの最適化でその効果が実証されているという。
Brazeは、OfferFitが提供する、既存のマルチエージェントアプローチを、より広範にプラットフォームと融合させるとしている。また、「Project Catalyst」の開発にOfferFitチームの専門知識を活用することで、より洗練されたテストと実験を共同で推進。顧客体験のあらゆる側面で1:1のパーソナライゼーションを実現していくと述べた。
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