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日本の新規事業の成長を応援するアワードに──土井氏、郡司氏に聞く、「日本新規事業大賞」の舞台裏

第1回 ゲスト:土井雄介氏、郡司弘明氏

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 2024年5月、日本最大級のスタートアップ展示会「Startup JAPAN 2024」内で、大企業で新価値創造に挑み、企業変革を担う社内起業家たちに光を当てた「日本新規事業大賞」の第1回が開催された。なぜこのタイミングで新規事業向けのアワードを立ち上げたのか。そのアワードをスタートアップイベントで開催する意義とは。今回は、「日本新規事業大賞」の“言い出しっぺ”である土井雄介氏と、「Startup JAPAN」を主催するSansan株式会社 Eight事業部 Event Business部の郡司弘明氏に、同アワードの舞台裏や日本における新規事業開発の現状について話を聞いた。

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土井氏が「日本新規事業大賞」を発案した背景

──Biz/Zineでも記事にさせていただいた5月の「日本新規事業大賞」はとても盛り上がっていました。“言い出しっぺ”である土井さん、「Startup JAPAN」内で「日本新規事業大賞」を形にした郡司さんに、「日本新規事業大賞」の舞台裏や今後の展望を聞いていきます。

 まずは土井さんのキャリアについてお聞かせください。

土井雄介氏(以下、土井):大学院修了後、トヨタ自動車株式会社に入社しました。やがて、熱い想いを持ちつつも、やりたいことをやれていない人たちが社内にいることに気づき、彼らを応援しようと社内有志ビジネスコンテストを共同で立ち上げました。

 2020年1月からは、新規事業支援を行う株式会社アルファドライブに参画して多くの新規事業の伴走支援を担い、その経験を生かして帰任後は社内から事業を生み出す仕組み作りに従事しました。その後アルファドライブの子会社である株式会社ユニッジを共同創業し、COOを経てCo-CEOに着任し現在に至ります。

──大企業に籍を置きつつ、社内外の新規事業に長く関わってきたということですね。その中で、「日本新規事業大賞」というアイデアはどのように生まれたのでしょうか。

土井:この10年で様々なプレーヤーの皆様のお陰で企業の中の新規事業開発も進んではきているものの、”あと一歩”何かが足りないと感じ始めたことがきっかけでした。

 特に足りないと思ったのは、外部からの働きかけです。私自身、他社の役員からの評価によって役員付きの特命担当としてアサインされたり、経産省イノベーター育成プログラム「始動」に選出されたことで社内の評価が上がったりといった経験をする中で、「同じ内容の取り組みでも、外部からの評価が変われば加速する」ということを身にしみて実感してきました。

 特に企業の新規事業は、一旦事業化してしまうと他の既存事業の中に埋もれやすい。そのように潜ってしまった新規事業を見つけ出し、スポットを当てるには、アワードという形式で外部から評価を受ける機会を作るのが最適だろうと考えました。

──その後、開催に至るまでの経緯を教えてください。

 アワードを開催するにあたり、予算と集客という2つの課題がありました。予算は、ユニッジのCo-CEOに就任して権限を持てたことである程度目処が立ちましたが、集客となるとオペレーション工数がどうしても足りない。どうしようかと悩んでいた時に、Sansanでビジネスイベントを企画している郡司さんに偶然出会ったんです。Sansan株式会社という社名とイベント企画ディレクターという肩書を聞いた瞬間に「これは」と思いましたね。

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山田 奈緒美(ヤマダ ナオミ)

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