3 次元 CAD を使って、筐体設計を柔軟に発想
SF 映画『トロン:レガシー』のコンピューターゲーム内の住民たちが着用する黒いスーツを連想させる「e-skin」は、見た目はフューチャリスティックなスポーツウェアといったところだ。ポリエステル 80 %、スパンデックス 20 %の生地を使用しており、適度に身体にフィットする。ウェアの表面に走る、いくつものラインは 14 個の伸縮センサーだ。このラインは見た目のデザインとして施されているわけでなく、実際にこのラインには電気が通っており、伸び縮みを感知すると電気抵抗が変わって、身体の動きを数値として把握することができるようになっている。
電気を通す伸縮センサーはこれまで洗濯に耐えることが難しかったが、Xenoma では洗濯に耐えうる技術を独自に開発。100 回以上の洗濯に耐えられることが同社の実験で証明されている。
「e-skin」は前面をファスナーで開閉できるようになっているが、そのファスナーをまたぐように胸の部分に取り付けられているのが「e-skin Hub」というコントローラーである。「e-skin Hub」には加速度計、ジャイロセンサー、6 軸のモーションセンサーが備わっており、ここから Bluetooth モジュールを経由してペアリングしたスマートフォンやパソコンへデータが送信可能となる。伸縮センサーで読み取ったデータが 1 秒間に 60 フレームのデータとなり送信されるという。