スマートアパレル「e-skin」が目指す、ウェアラブルの一歩先の未来とは?

第2回

 東京大学・染谷隆夫研究室からスピンオフベンチャーとして誕生した株式会社 Xenoma(以下 Xenoma)は、現在、「e-skin」というまったく新しいセンサー搭載型の衣類開発に取り組んでいる。同社は「e-skin」を“スマートアパレル”と定義。伸縮性のある生地を使った衣類にセンサー、配線を組み込むことに成功。カメラを使わず、身体の動きを細かくトラッキングできるようになっており、リアルタイムで身体の動きをスマートフォンやパソコン上で見ることができるようになっている。こうした“ウェアラブル”の一歩先を見据えたプロジェクトに国内外から注目が集まっている。
 ※本記事は「ものづくりの未来」をテーマとするオートデスク社のサイト「Autodesk MFG Online」の記事を、許可を得て転載したものです。

[公開日]

[提供元] Autodesk MFG-Online

[タグ] IoT AI・機械学習 ウェアラブル e-skin スマートアパレル ジャイロセンサー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3 次元 CAD を使って、筐体設計を柔軟に発想

 SF 映画『トロン:レガシー』のコンピューターゲーム内の住民たちが着用する黒いスーツを連想させる「e-skin」は、見た目はフューチャリスティックなスポーツウェアといったところだ。ポリエステル 80 %、スパンデックス 20 %の生地を使用しており、適度に身体にフィットする。ウェアの表面に走る、いくつものラインは 14 個の伸縮センサーだ。このラインは見た目のデザインとして施されているわけでなく、実際にこのラインには電気が通っており、伸び縮みを感知すると電気抵抗が変わって、身体の動きを数値として把握することができるようになっている。

Xenoma株式会社 Xenoma 「e-skin」

 電気を通す伸縮センサーはこれまで洗濯に耐えることが難しかったが、Xenoma では洗濯に耐えうる技術を独自に開発。100 回以上の洗濯に耐えられることが同社の実験で証明されている。

 「e-skin」は前面をファスナーで開閉できるようになっているが、そのファスナーをまたぐように胸の部分に取り付けられているのが「e-skin Hub」というコントローラーである。「e-skin Hub」には加速度計、ジャイロセンサー、6 軸のモーションセンサーが備わっており、ここから Bluetooth モジュールを経由してペアリングしたスマートフォンやパソコンへデータが送信可能となる。伸縮センサーで読み取ったデータが 1 秒間に 60 フレームのデータとなり送信されるという。

バックナンバー