デロイト トーマツ コンサルティングは、ユニ・チャーム、NTTドコモビジネスと共同で、経済産業省が主導する「GXリーグ」の枠組みにおいて、脱炭素社会の実現と持続可能な経済活動の両立を目指す新たなワーキング・グループ「中間排出事業者を通じたグリーン市場創造検討ワーキング・グループ(WG)」を設立した。
このWGは、中間排出事業者が連携しながら、実態に即した形で共通課題の整理と解決に向けた仕組みづくりを進めるためのプラットフォームとして設立された。社会実装を視野に入れた議論を通じて、軽工業分野を含む多様な企業が持続可能な形でグリーン市場との関わり方を主体的に構築していくための基盤整備を目指すという。
WGでの検討内容
消費財をはじめとする軽工業を中心に、中小・中堅企業も含めたサプライチェーンの中間に位置する加工や製造などの事業者が、グリーン市場の形成と健全な経済活動の両立に向けた課題の抽出と、対応施策の検討を進める。具体的には、GX推進のカギを握る製品単位での環境価値を定義・可視化し、消費者への適切な訴求方法、ならびにそれらを支える第三者による信頼性確保の仕組みについて検討。
このWGのもとに「データ流通の在り方検討サブ・ワーキング・グループ(SWG)」を設置し、軽工業分野におけるサプライヤーとメーカー間の一次データ連携の実現可能性についても検討する。
業種や企業規模を問わず、本WGおよびSWGの趣旨に賛同する企業・団体の参加を広く募り、産業界全体での取り組みとして展開することで、より持続可能かつ実効性の高い仕組みの構築を目指す。
各社の役割
- ユニ・チャーム:本WGの幹事企業として、事業活動において培ってきた排出削減や環境価値の可視化などのGXに関する実績を基に、WG全体の進行・運営、および成果物の取りまとめを担う
- ドコモビジネス:データ流通に関する知見および開発の実績とGXに関する知見を生かしてSWGのリーダーを務め、SWGの取り組み全体におけるリーダーシップを持ち、SWG内の論点整理や成果とりまとめを担う
- デロイト トーマツ コンサルティング:サステナビリティやGXに関する幅広い知見と、業種・規模を問わず多様な企業支援の実績、特に、製品単位の環境価値の定義、データ利活用の仕組み設計、企業間連携の在り方など、企業が自らの価値をグリーン市場で発揮するための実行支援の実績を生かし、本WGおよびSWGにおける議論の整理・推進を担当する
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