本コンソーシアムはBio-Intelligence(感覚を通じて脳が刺激を認識し体が反応する、一連の情報処理のメカニズム、「BI」)が体におよぼす影響についての基礎研究と応用研究を融合した研究拠点。近い未来において「Well-being(身体的・精神的・社会的に良好な状態)な社会」を実現するために役立つ、新たな技術開発を目指している。
これまでの研究成果と今後の技術開発
BIWコンソーシアムではwell-beingな社会実現のために、以下の3領域に研究グループを分けて研究開発を進めている。
- 感覚の認識メカニズムの解明
- 感覚の認識メカニズムを解明するためのツール開発
- 感覚刺激が惹起する生体応答の臨床的評価法開発
2019年度には3つの領域の研究グループで合わせて29本の論文、95件の学会発表、2件の特許出願(予定)など、着実に研究成果を挙げ、社会に還元している。
例えば上記研究領域3.に関する技術開発として、「光トポグラフィ法による脳活動測定」や「生体電気インピーダンス分光法による筋萎縮検出方法」、「超音波エラストグラフィ法による筋損傷・筋疲労評価法」などを進めている。これにより高価な装置を使用するため検査料が高額な、MRI検査などを代替。アルツハイマー型認知症などの疾病が発症する前に、簡単に脳機能を評価できるようになり、コスト面や汎用性、正確性の課題を解決する。
3月11日(水)にはコンソーシアム設立後初めての研究会を、芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催する。