「PVNAVI」は、従来のように事前に点検項目表を作成して印刷した点検用紙を現場に持参して項目をチェック後、事務所に戻ってから改めて入力するような手間をなくし、タブレットを用いて点検作業が終了したその場で点検報告書を自動生成することで、作業負荷やコストの削減を実現するという。
点検報告書には、市場に出ている様々な点検項目や方法を網羅し、融合させた内容になっているため、これまで太陽光発電の保守点検事業に参入したくても作業内容が分からなかった方、点検項目の策定に悩まれていた方にとっても最適なツールとなっているという。
さらに、保守点検作業員の個々における点検知識や作業の差異をなくすべく、「PVNAVI」には具体的な点検の仕方を点検項目ごとに記載した。そのため、点検項目に沿って作業を進めていけば誰でもきちんとした点検を行うことが可能だとしている。
遠隔監視システムで記録される発電量等の数値データと連動しながら、「PVNAVI」で生成された点検報告書を活用することで、質の高い保守点検サービスを依頼主へ提供することが可能になる。
「PVNAVI」のWeb側での特徴は次のとおり。
1. 管理画面から基本項目を設定:管理画面には、作業担当者や発電場所のモジュール枚数やPCS台数等基本的な情報を記録可能。
2. 全ての電力区分に対応:低圧、高圧、特高それぞれの点検作業に応じた点検項目を表示。点検方法も用途に応じて「定期点検」「緊急点検」「精密点検」の3種類を用意。
3. 現場から届いた報告書を直ぐにダブルチェック:現場の作業者がタブレットを用いて行った点検作業の報告書は直ぐに管理画面に飛ぶため、Web側でその場で作業し忘れている箇所がないかチェック可能。
4. オリジナル点検項目の作成:用意した点検項目の他に、利用者自らが策定した点検項目を追加することが可能。追加項目を利用することで、自社オリジナルの点検項目として他社との差別化を図ることができる。
また、「PVNAVI」のタブレット側での特徴は次のとおり。
1. 最大5人まで同時接続:1ライセンスで最大5か所を登録可能、操作は5名まで同時接続が可能。そのため、各自で1か所ずつ点検を振り分けることや1か所を数名で分担して点検を行う等現場によって選択することができる。
2. 画像保存や描写機能を搭載:点検項目ごとに画像を5枚まで保存可能。作業前や作業終了後、不具合部分や気になった箇所を多くの画像やコメントの中から精査できる。
3. マージ機能:複数のiPadを使用して同時に点検を行う時は、各担当者が点検した後、iPadに搭載されているBluetoothを利用して、それぞれ点検したデータを1つにまとめることができる。
4. 計測装置で測定したデータも登録可能:計測装置で測定した測定データを「PVNAVI」に入力することができるため、保守点検の現場と測定履歴を1つの報告書にできる。