VRのコンテンツは、標準的なブラウザやスマートフォンを用いたHMDなどで手軽に視聴できるようになっている。VRは、動画の「視聴」より「実際の体験」に近い、直観的な理解につながる情報伝達手段であり、応用分野として注目されるエンターテイメントのみならず、産業やビジネスに用いることのできるツールとしての活用が期待されているという(図1)。
VRコンテンツにおいて重要なのは、その直観的体験を生み出すVR動画技術と擬似的体験を伝えるインタラクション技術。「VR×UX SUITE」は、映像コンテンツ技術のクロスコとユーザーインタフェース技術のアップアローズがそれぞれの得意分野を組み合わせて提供するソリューションで、VR活用に必要な技術と提供環境を目的に合わせて提案、コーディネイトから制作・開発まで一貫して提供することが可能だという(図2)。
VRプレゼンテーションパッケージ(基本パッケージ)は、VR映像をユーザーのアクションによりコントロールして体験することのできる、プレゼンテーション用のパッケージで、Oculus Rift等のHMDとKinectやLeap Motion等のセンサーデバイスを用いて体験する。
360°映像空間を自由に動かして体験、VR空間中のViewPointに触れるアクションから関連した動画を開いて視聴することで、より詳しい情報を提供することのできる仕組みになる。設備、製品、物件、etc、実際の空間や動作などを主観的に体験し、空間・立体的構造と動作を伝えることのできるプレゼンテーションを実現するとしている。
応用分野として次のような例があげられる。
- 作業シミュレーション:作業現場の空間的な確認に加えて、操作方法などの詳細を視覚化した事前準備が可能。
- バーチャル見学:普段は立ち入れない工場等の施設、建築工事中の現場などを紹介・レポーティングすることが可能。
パッケージとしては、「基本パッケージ」のほか、「VR360°映像オプション」「UXデザインオプション」「CGモデルデータ合成オプション」が用意されている。