カオナビが開発したJOBX(ジョブエックス)フォーマット」は、 これまでの1,000社を超える導入実績から得たデータ分析をもとに定義され、今後の人材マネジメント系のHRテックサービスに適用していく考えだという。
「HRテックの様々なサービスが台頭してきて群雄割拠の状態。現在、人事データがばらばらに存在していおり、人事マスターに担当者は四苦八苦している。これらを整理統合した顧客のために最適化した人材データプラットフォームが必要」(カオナビ 柳橋社長)
JOBXフォーマットは、人事マスターを中心に、各種人材マネジメントサービスをつなぎ、“使える化”を図ることを目的にしている。各項目を選択式で入力する仕組みにより表記のゆらぎを無くし、人材情報の相互利用性を高め、集計・分析も容易になるという。
さらに、社員に対し、採用から処遇、再雇用までを一貫したデータ管理を行うことで、個人にとっての「エンプロイー・ジャーニー」が可能になるという。
今回のJOBXフォーマットの発表に続き、2018年度内に以下の3つの機能の追加を予定している。
1. 入社手続き・社員情報変更のワークフローシステム
入社者自ら、 入社手続きに必要な情報を直接入力し、 社会保険関係の手続きを自動で行うことができるワークフローシステム。在職者のデータメンテナンスにも対応し、 結婚・出産といったライフステージの変更によって生じる社員情報の更新も容易に可能となる。 常に最新のデータを保つことができる。
2. 履歴・職歴登録アプリ
個人が自身の履歴や職歴をスマホ上で簡単に登録・管理できるアプリ。入社前の時点で、 個人のスキルや経歴を把握し、 一部の管理職間で共有することができる。 また個人は、 アプリで自身の情報を管理できるため、 常に最新のデータを維持することが可能となる。
3. 退職者コミュニケーションツール
退職者の履歴を保管により、 アルムナイ(同窓会)ネットワークの構築が可能となる。 優秀な退職者を再雇用のため、募集要項に合った退職者を選定し、 アプローチすることなどが可能となる。
今後はこのフォーマットによるHRテック系の他社サービスとの連携を予定しており、随時発表される予定。給与や勤怠といった労務管理を中心としたサービスや、 求人サービスとのAPI連携を進めることで、 人材データプラットフォーム構想を進めるという。