「KDDI DIGITAL GATE」では、5G、セルラーLPWA (LTE-M) といった最新の通信規格を使った検証設備に加え、各種センシングデバイスや、画像認識技術、XR、AIなど最先端のテクノロジーによって実現される様々なソリューションを体感できるツールを備えている。これによって、顧客企業と新たなビジネスの共創を目指す。
また、企業の規模、業種、業態などにとらわれず、さまざまな人が出会い、交流できる「オープンエリア」や、デザイン思考によって潜在的な課題を発見する「ワークショップスペース」を設置。創出したアイデアをアジャイル開発手法によって迅速にプロトタイプ開発と検証が可能な「PoC開発ルーム」や「ラボラトリー」も設けている。
KDDI ∞ Laboは、スタートアップ企業とともに、パートナー企業のアセットやノウハウを活用しながら新たな事業共創を目指す「事業共創プラットフォーム」(2017年8月開始) において、5G活用に特化した「XR」「ロボティクス」「ドローン」「IoT」「ビッグデータ/AI/ブロックチェーン」に関するサービスやプロダクトを対象としたプログラムを開始する。
9月5日のKDDI DIGITAL GATEオープニングイベントでは、KDDI代表取締役社長の髙橋誠氏、KDDI DIGITAL GATEセンター長の山根隆行氏、KDDI ∞ Labo ∞ Labo長の中馬和彦氏が登壇した。
髙橋氏は「5G、IoTとこれをデジタルトランスフォーメーションをかけ合わせて何を起こしていくことができるか。KDDI DIGITAL GATEでは、デジタルトランスフォーメーションを通して企業のビジネスモデルの変革にチャレンジしていきたいと思います。また、5Gを使ったラボは世の中にいくつかありますが、KDDI ∞ Laboでは試験環境だけではなく、ビジネスモデルを組み立てていける場所にしていきます。大企業の新たなビジネス創造とスタートアップを融合させることで、イノベーションを起こしていくことを目指します」と述べた。
次に登壇した山根氏は、KDDI DIGITAL GATEでは、アジャイルとデザイン思考によるアプローチで顧客とともに新しいビジネスの創出を目指すと語った。
KDDI DIGITAL GATEでは、アイデアや仮設の具体化から検証・改善までのプロセスを迅速に繰り返す環境が整っているという。実際にアジャイル開発チームが常駐しており、顧客企業のメンバーもチームに入り、一体となっての開発を実現させていくと話す。
その先端テクノロジーを支援するパートナー企業として、ソラコム、アイレット、ARISE analyticsの三社を紹介した。
最後に登壇した中馬氏は「KDDI ∞ Laboのベンチャー企業やパートナー企業が持つアイデアや技術と、KDDI DIGITAL GATEに集まる大企業の持つ課題、抱えるアセットの融合によって、新しいイノベーションが生まれるのではないかと考えています」と語った。
また、中馬氏は、ベンチャー企業のアイデアを5G/IoTで実現させる次世代プログラムについて、採択されたベンチャー企業とあわせて紹介した。
- 地球上で月面作業を目指す、Telexistence
- 犯罪ゼロのまちづくりを目指す、アラヤ
- 移動コストゼロの会議を目指す、Synamon
- 事故のない安心安全な登山を目指す、ヤマップ
- 食料自給率50%の実現を目指す、Momo