ワークスアプリケーションズは、クラウドERP「HUE」の最新バージョンにおいて、新リース会計基準に対応する税務処理機能を、固定資産管理モジュール「HUE Asset」に標準搭載し、提供を開始した。

2027年4月以降に開始される事業年度から、新リース会計基準が強制適用される。この制度では、すべてのリース契約を原則オンバランス計上することが求められ、リースの定義や契約期間など、制度の根幹が大きく変わる予定だ。
一方、2025年度の税制改正大綱および6月末の改正通達により、法人税におけるリース取引の税務処理は従来どおりとなる。このため、会計と税務で処理が異なる「税会不一致」が制度上確定している。

本機能は、会計および税務上のリース期間や金額情報を個別に保持・管理可能にする。新旧制度の併用や段階的移行、将来的な制度改正にも対応する構造だ。無償バージョンアップで提供するため、外部ツールの追加や個別の開発は要さない。
今後は、税効果会計上のスケジューリング・消費税の分割仕入税額控除・事業税の外形標準課税などへの対応も予定している。
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