DeNAが提供開始した「DRIVE CHART」は、車内外を写す専用車載器の映像、加速度センサーやGPSを基に、AI(画像認識技術)を用いて危険運転状況を可視化し、ドライバー自身だけでなく管理者と共に運転特性を把握・改善するサービス。運転状況の振り返りや、運転特性に応じた指導を行うことで、交通事故削減の効果が期待できるという。
DeNAとJVCケンウッドが共同開発した専用車載器に、加速度センサーとGPSを搭載し、車の挙動を収集。また、AIを用いて、車内外向けカメラの映像を車載器内で即座に解析し、地図情報と組み合わせて、習慣化された危険運転行動やドライバーの状態に潜むリスクも検出する。
ドライバーは、危険シーンと場所を確認の上、動画で振り返ることが可能になる。また、スコアで改善の推移を実感できるため、当事者意識を維持ができるという。安全管理者は、各ドライバーの目標達成度合いや声がけすべき運転状況が一目で把握可能で、客観的な情報を元にコミュニケーションを取ることができる。また、外部の専門家を含めたサポートチームから、運用改善のためのアドバイスを提供する。ドライバーの自己改善と組織での運用が自然に進むよう、経営者を巻き込んだ支援も行うとしている。
京王自動車、日立物流、首都圏物流などと共同で2018年4月から10月にかけて実施した実証実験では、過去5年の同時期平均と比較して、事故率がタクシーで約25%、トラックで約48%改善したという。また、自社車両の修繕費でも効果が現れ、事故規模の縮小も確認できたとしている。