知識創造力診断サービスとは
本サービスは、フューチャアグリの持つノウハウをもとにワークスHIが提供。MIT(Massachusetts Institute of Technology)教授Thomas J. Allenによって行われていた組織ネットワークの研究をベースに開発され、上場企業100社以上に提供してきた知識マネジメント分析デザイン手法に基づいたコンサルティングサービス。
日々の業務をベースに、ネットワークを中心として組織を多角的に分析。価値創造力の高い組織になるために必要な業務プロセスやコミュニケーション、マネジメントスタイルなどの課題を明示。また、明示した課題に基づき、チェンジマネジメントや評価制度の見直し、人事制度の改善など新たな働き方の実施をサポートするもの。
「個人の満足度」ではなく「組織の価値創造力」を向上させる診断サービス
市場の成熟や人口減少の影響で経営における人事戦略の重要性が増しており、働き方改革においても、事業も含めて自社を理解した上で新しい働き方への移行に取り組むことが今や必須となっている。
働き方改革や戦略人事を考える際に「個人」のエンゲージメントやモチベーションに着目したサーベイは数多くありますが、「組織」そのものを数値化し、評価するサーベイはほとんどない。また、働き方改革も個人の満足度や労働時間の見直しなどがKPIとなり、本来の目的である生産性、価値創造力の向上が主眼に置かれることも少ないという。
そこでワークスHIは、価値創造の源泉となる組織の知識創造力に着目。組織文化や業務におけるフォーマル、インフォーマルなコミュニケーション、マネジメントへの信頼などから知識創造ネットワークを可視化。価値創造力の高い組織になるための変革を支援する「知識創造力診断サービス」を正式に提供することになったと経緯を述べた。
新たな価値を生み出し続ける集団になることを目的に、リコーで実施
リコーでは「一人ひとりが自分にあった働き方で活き活きと働き、新たな価値を生み出し続ける集団になる」ことを目的に、2017年から3年間に渡り本サービスを利用し、組織の診断を行っている。
事業部門を中心に、3年間で延べ約1,700名のアンケートと約120名のヒアリングにより診断に必要な情報を収集。本サーベイの結果をもとに、組織活性化に向けた人事制度の改定、人材活用・業務プロセス改革などの施策を立案し実施している。毎年定期的にサーベイを実施することで、施策の効果測定と見直し、改善のサイクルを回しているのだという。