丸井グループは、五常・アンド・カンパニー、およびクラウドクレジットとの共創を進化させ、両社プロジェクトへの投融資を通じた社会貢献と、顧客の資産形成を両立する新たな選択肢を提供すると発表した。
同社は今回、途上国の応援と資産形成を同時に実現できる「応援投資」の提供を発表。「誰かの未来を応援したい」という社会貢献の気持ちと、「預金より高い利息収入」という資産形成の両立を目指す新しい仕組みだという。
顧客が社債を購入して参画することで、預かった資金は、五常・アンド・カンパニー、クラウドクレジットを通じて途上国の低所得者層に融資されるなど、社会課題の解決に活用。昨年5月に丸井グループが発表した、企業として実現したい「インパクト」テーマの1つ「一人ひとりのしあわせを共につくる」の実現に向け、誰もが「しあわせ」に自分らしく生きられる選択肢の提供を目指すとしている。
エポスカード会員向け社債
エポスカード会員向け社債は、証券会社が販売・顧客管理する従来の社債とは異なり、丸井グループが直接顧客へ販売し、顧客管理も行うという。
ブロックチェーン技術の仕組みを利用することで、エポスカード会員限定で、一人でも社会貢献の取り組みに参加できる選択肢の提供が可能。また、預かった資金が「実際どのように活かされているか」を、Webサイトまたは統合報告書でレポートにて定期的に報告する「ストーリー」を届け、社会貢献への参画を実感してもらえるとしている。金利の一部は、エポスポイントにて支払われるという。
個人投資家向け社債
個人投資家向け社債は、引受証券会社である野村證券を通じて申し込みができる。
なお、2種類の社債はどちらもソーシャルボンドとしての発行を予定しており、野村證券がソーシャルボンド・ストラクチャリング・エージェントを務める。ソーシャルボンドの適格性については、第3者評価として、ESG評価会社であるSustainalytics(サステイナリティクス)より、セカンドオピニオンを取得しているという。