オムロン ソーシアルソリューションズ（OSS）は、電気自動車（EV・PHEV）市場に向けて、分散充電制御サービスやV2Xシステムなどを提供、新たなエネルギーソリューション事業に新規参入すると発表した。

　同社は、太陽光発電システム・蓄電池システムなどのエネルギー事業にて培ったエネルギー変換技術や蓄電池制御技術を活用し、様々なサービスや製品を提供していく予定。提供するソリューションの拡大や実証事業を加速させていくという。

　提供予定のサービス・製品は以下のとおり。

分散充電制御サービス（2022年度発売予定）

　個別のEV・PHEV用充電器・充放電器の充電量を抑制しつつ、翌日始業時刻までに分散して充電することで、施設の購入電力を上限目標値以下に抑制。同サービスを通じ、翌日以降の車両の円滑な稼働を実現しつつ、一斉充電に伴う電力ピークによる契約電力高騰を回避できるとしている。

V2Xシステム（2023年度発売予定）

　電気自動車に充電した電気を放電して施設で活用。太陽光発電システムや蓄電池システムを導入していない顧客をはじめ、既に太陽光発電システムや蓄電池システムを導入済みの顧客にも後付けで増設できるとしている。また、重塩害地域や積雪地域など、様々な環境への導入も可能だという。