グッドパッチは2022年11月17日、独自のフレームワークを用いて企業の新規事業の検討段階における事業性をレビューし、不確実性を減らすことで事業開発における意思決定を促進する事業性評価プログラム「BusinessDesign Review」(ビジネスデザイン レビュー)の提供を開始した。
多くの企業・業界におけるビジネスデザイン支援の経験を持つグッドパッチ独自の視点から、新規事業案の「アイデア」「市場性」「戦略性」「収益性」を一貫してレビューし、事業検討における過不足を明確化・改善。これにより事業投資判断における不確実性を減らし、事業開発における意思決定の促進と事業成功の実現を支援するという。
BusinessDesign Reviewの提供開始の背景
世界的に消費者のニーズや価値観の多様化が進み、事業やサービスの短命化が加速する中、企業は継続的に新規事業開発に取り組む必要に迫られている。その一方で、新規事業案は事業化に至る手前で頓挫してしまう事例が非常に多く見られる。その大きな原因として「事業が成功するかどうか不確実性が高く、投資判断が困難である」ということが挙げられるのだという。
新規事業の不確実性を減らすために様々な角度から検討を重ねる必要がある一方、複数の出自が異なる検討のフレームワークを利用することで、要点を掴んだ検討がしにくいという課題がある。結果として投資判断が困難なままとなり、事業化されないという悪循環に陥ってしまう企業からの相談が近年増加。このような状況を受け、グッドパッチでは新規事業開発支援の強化を目的に、事業性評価プログラム「BusinessDesign Review」を開発、提供することを決めた。
BusinessDesign Reviewについて
「BusinessDesign Review」は、事業が成立するために必要な要素を元に、グッドパッチが設計した4つの独自のフレームワークを活用しながら顧客と対話をし、事業案の成立性について検証・改善するサービス。
主に実証実験の実施前やPMF(プロダクトマーケットフィット)の前段階など、仮説が多く不確実性が特に高い状態の事業案に対し、「アイデア」「市場性」「戦略性」「収益性」の観点における事業成立要素の過不足についてレビューを行う。BusinessDesign Reviewを活用することで、検討フェーズからサービスデザインフェーズへの移行を見据えた必要な検討事項を過不足無く網羅。デザイナーの視点から、サービスとしての成立性とビジネスとしての成立性を平行しながら検証し、顧客に受け入れられる事業の構築に向けて、要点を絞った必要な検討を積み重ねることが可能になるという。なお、本サービスは完全オンラインでも利用可能。
主な支援内容
①アイデア性評価(顧客セグメント評価、ペルソナ評価など)
ターゲットとなる顧客の具体化や、顧客に対する提供価値・ソリューションの整合性、顧客セグメンテーションなど、事業アイデアの基礎となる要素に対する検討の過不足の確認を実施。
②市場性評価(市場セグメント評価、参入タイミング評価など)
対象としている市場のセグメントや規模、成長率、市場参入タイミングの適正などについて、ターゲットとなる顧客像との整合を図りながら検討の過不足の確認を実施。
③戦略性評価(競合戦略評価、優位性評価など)
事業アイデアの競合の有無や、競合に対する優位性や参入障壁などの設定について、市場性との整合を図りながら、検討の過不足の確認を実施。
④収益性評価(ビジネスモデル評価、損益分岐評価など)
ビジネスモデルの確認や、利益/費用のバランスの整合性の確認、投資と回収タイミングなど、収支がバランスするかどうかを戦略性との整合を図りながら、検討の過不足の確認を実施。
⑤上記評価に伴うフィードバックと、今後の事業開発における方針案に関するコンサルティングの提供
主なサービス提供対象者
- 新規事業の開発や推進を担当されている方
- 新規事業開発の知見が浅く、検討プロセスが手探りで不安を抱えている方
- 事業アイデアがビジネスとして成立するかどうか、検討の過不足について心配な方
- 事業の検討がうまくいかず、社内での投資判断調整に行き詰まっている方